2007年03月13日(火)
金利は依然として適正な水準にない、独連銀総裁
[要人発言]
ECB理事を務めるウェーバー独連銀総裁は13日、欧州圏の金利は依然として緩和的であり、インフレリスクに対して適当な水準にはないとの見方を示した。今回ECBの金融緩和政策の是正は05年12月に始まったが、開始時期は遅かったと指摘。もっとも、遅すぎることはなかったという。適正な金利水準については、明確に規定しないとしたものの、消費者物価の上昇圧力がない中で、経済が潜在成長率に近い成長を遂げられるようになれば、そうした水準に到達したと言えるだろうと述べた。
目先の金融政策については、経済力強く成長し、金融市場に過剰な流動性がある状況では、更なる金融緩和の解除が必要としている。ECBは08年の平均成長率を2%と予測しているが、これは更に高まる可能性があるという。また、ECBは資産価格を政策の目標にはしていないとした上で、域内のいくつかの国では不動産市場が加熱しているとの見方も示した。
Posted by 松
2007年03月07日(水)
追加利上げが必要になることもある、シカゴ連銀総裁
[要人発言]
シカゴ連銀のモスコウ総裁は7日、シカゴで講演を行い、インフレが加速するリスクは依然として気減速のリスクよりも大きく、追加利上げが必要になることもあるとの見方を示した。
このところの金融市場の混乱については、市場の大幅な変動が目先の景気見通しを不透明にさせる懸念を表明。また直近の経済指標は強弱入り混じる内容としながらも、全体的にはやや弱気の内容となっているとした。年初には成長の減速を指摘する声も多かったが、最近は持ち直しの兆候が見られるとの見方に変わりつつあるという。景気見通しを変える必要はなく、今後も潜在成長率に近いペースで成長を続けると分析、最終的にインフレ圧力となる可能性があるとした。
Posted by 松
【 過去の記事へ 】