2008年02月15日(金)
FRB、必要なら利下げ・ミシュキン理事
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のミシュキン理事は15日の講演で、必要に応じて金利を引き下げると述べた。前日にバーナンキFRB議長が議会証言で示した金融政策の運営方針を繰り返した格好である。ミシュキン理事はFRBにとって金融政策が景気の下振れリスクを抑えるのに最適な措置とコメント。金融市場の混乱が景気の先行きを引き続き脅かしていると述べ、さらなる利下げの可能性が強いこともにおわせている。
ただ、ミシュキン理事は金融市場がしばらく不安定になることを見通しながら、急速な改善もあり得ると指摘した。このため、当局の政策がシフトするかもしれないとした。また、物価見通しが落ち着いているとの見方を支持してこれまでの積極的な利下げがインフレを引き起こすこともないとコメント。それでも、エネルギー価格上昇やドル安の中では物価動向を監視する必要もあると強調した。
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2008年02月06日(水)
急速な利下げはインフレ圧力強めかねない・連銀総裁
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は6日の講演で、急速な利下げについて将来のインフレ圧力を強めかねないと慎重な見方を示した。景気減速に気を取られてインフレを軽視することは、当局が目標とする長期的な経済成長の維持を困難にさせるとコメント。また、景気のスローダウンがインフレ低下につながるとの一般的な見方は必ずしも正しくないともいう。
総裁はインフレ見通しに今のところ大きな変化もないとしながら、上昇リスクを示すサインはあると述べた。また、現時点で今年のコア物価伸び率が2-2.5%と既に許容範囲を超えるのを予想していることも記した。総裁はタカ派で知られるが、本日の講演でも物価に対して強い警戒姿勢をみせた格好である。
Posted by 直
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