2008年02月05日(火)
3月総会での生産枠据え置きを示唆、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は5日、記者団の質問に答え、ファンダメンタルズに変化が無ければ3月5日に開く定例総会でも生産枠を据え置くことになるとの見通しを示した。
イラクを除く12ヶ国の生産量は1月に日量3,000万バレル近くと前月から10万バレル近く増加していると指摘。12ヶ国の生産枠が日量2,965万バレルだと明かした上で、現時点では在庫も適正な水準にあり、ファンダメンタルズに大きな変化が出るとは思わないとした。
米国経済については、リセッションに陥ることは無く、スローダウンにとどまると考えているが、中国やインド、欧州といった他の国々に波及するかどうかを懸念していると述べている。
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FRB議長、14日に上院銀行委で証言・米紙
[金融・経済]
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が14日に上院銀行住宅都市委員会で景気や金融市場について証言すると報じた。これは毎年2回行なう定例証言とは別で、ポールソン財務長官やコックス証券取引委員会(SEC)委員長も銀行委員会の公聴会に出席するという。同紙によると、バーナンキ議長の定例証言は27日に下院、28日に上院で行なう予定。同紙はまた、議長が6日に銀行委員会の委員長でもあるドッド上院議員と会談することも伝えている。
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連銀総裁、僅かな景気後退の可能性を示唆
[要人発言]
リッチモンド連銀のラッカー総裁は5日の講演で、米景気が僅かにも後退する可能性があることを示唆する発言をした。総裁は現時点で鈍いペースながらも成長は続くとみているというが、この6ヶ月間に景気見通しが悪化し、下振れリスクも高いことを認識。このため、短期間の経済縮小と後で極めて鈍い回復が続くマイルド・リセッションもあり得ると見通した。また、向こう数週間に発表の経済指標が弱いようなら、一段の利下げは必至と述べた。
講演後の質疑応答では戻し減税を含む景気刺激策について、消費者が還付小切手の3分の1から3分の2を消費に回すと見通した。還付小切手が春の終わりぐらいに送られることを想定。経済成長に多少の寄与もあるだろうとコメントし、表面化するのは今年終わりにかけての可能性を示した。
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1月ISM非製造業指数は41.9と01年10月以来の水準に急低下
[経済指標]
1月の非製造業(サービス)指数は41.9となった。好不調の分岐点である50を割り込んだのは2003年3月以来であり、しかも2001年10月に記録した調査史上最低に次いで2番目に低い水準だ。新規受注が前月から10ポイント近く下がって43.5と、2001年10月以来の低水準だった。受注残は46.0。前月の49.0よりさらに低下した。在庫も50を割り込んだ。雇用は43.9。これは2001年10月及び2002年2月以来に記録した過去最低である。ISMは1月の調査が長期にわたっての非製造業拡大の停止を示すとコメントした。
価格指数は前月より1ポイント近く下がり、70.7となった。3ヵ月ぶりの低水準だが、一ヶ月前とのコスト比較について増加と回答した向きが前回調査での37%から41%に増えた。減少回答の比率もアップだが、ISMは調査に参加した小売業者などから石油高による輸送コストや商品の価格への影響を指摘する報告があったことを挙げて物価上昇圧力は根強いと評価している。
なお、ISMは今月発表分からNMIという指数を設けており、1月のNMIは44.6になったとしている。
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カナダ小麦在庫、12月末時点で前年比ほぼ3割減
[穀物・大豆]
カナダ統計局が5日発表した穀物在庫データによると、昨年12月末時点での国内小麦在庫は1514万7000トンだった。前年同期を29.8%下回り、また5年平均の1962万7000トンと比べても低い。市場の最低予想にも届かなかった。デュラムを除いてやはり前年比29.8%減の1227万8000トン。5年平均1505万3000トンを下回った。
コーンは前年比14.8%増の836万5000トンだった。5年平均の795万6000トンも上回った。カノーラは716万6000トン。一年前より9.3%少ない。大豆在庫は前年から34.9%落ちて265万7000トン。カノーラと大豆は、5年平均より多かった。
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日本コーヒー生豆在庫、昨年末点で前月比5.4%減
[コーヒー]
日本の農林水産省が5日に発表したデータによると、国内港湾におけるコーヒー生豆在庫は昨年12月末現在11万1519万トンとなった。11月末時点での11万8797トンから6.1%減少。
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ロシアの輸入粗糖による精製糖生産は前年の約半分のペース
[砂糖]
ロシア砂糖生産者団体が5日に明らかにしたレポートによると、同国の輸入粗糖による精製糖生産は年初から1月30日までに11万5,100トンと、前年同期の22万300トンの約半分に落ち込んだ。
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2008年02月04日(月)
米財政赤字、過去最高規模に拡大見通し・予算教書
[金融・経済]
ホワイトハウスは4日、ブッシュ米大統領が議会に提出する2009会計年度の予算教書を発表した。この中で、2008年度の財政赤字が4100億ドル、2009年度の赤字は4070億ドルと見積もっており、これは4年前に記録した過去最高4130億ドルに迫る規模である。ホワイトハウスが見通す今年の米経済成長率は2.7%となっている。
今年10月に始まる新年度予算では、防衛で前年比約8%増の5150億ドルと過去最高を記録する。これに加えてイラクやアフガニスタン戦争費用として700億ドルも別に設けた。ブッシュ大統領は国防費の増加による負担を抑えるため、医療調査や貧困者向け食糧支援、退役軍人の医療費などで予算削減あるいはプログラムの凍結などを提案している。
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1月のグアテマラコーヒー輸出、前年比48.7%増加
[コーヒー]
グアテマラコーヒー協会(Anacafe)のデータによると、1月のコーヒー輸出は前年同月比48.7%増の30万1323袋だった。2007/08年度出荷は年初の昨年10月からあわせて63万8905袋で、前年同期を16.7%上回ったと伝えている。
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ロシアの2007年金生産、前年比0.9%減少
[メタル]
ロシア金生産者組合が4日に発表したデータによると、同国の2007年金生産は前年比0.9%減の162.779トンだった。5年連続の前年割れである。このうち、鉱山からの生産が前年を1.9%下回って144.791トン。しかし、スクラップからの供給は5.867トンで、17.8%増えた。他の金属の精錬に伴う生産も3.4%増の12.121トン。組合は2008年について前向きで、生産全体は165.6トン、鉱山からの生産が147.6トンにそれぞれ増加すると見通している。
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12月の製造業受注、前月比2.3%増
[経済指標]
2007年12月の製造業受注は前月比2.34%増加した。4ヶ月連続プラス。耐久財が大きく増え、中でも運輸関連の増加が目立った。軍用機及び部品が前月の2倍強となり、民間航空機及び部品も11.67%アップ。船・ボートも2ケタ増だった。自動車関連だけは2.53%減少したが、セクター全体で11.45%増加である。運輸を除くと受注は0.74%増にとどまった。また、防衛を除いて1.15%増。
コンピューター・電子機器では、民間向けの通信機器が1割強の増加。コンピュータ-も伸びた。機械が16.8%増え、とりわけ鉱業・エネルギー関連、発電機の増加が大きかった。耐久財は先週の速報値からやや下方修正となり5.05%増。非耐久財は0.36%減少した。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は前月比5.53%増え、航空機を除くと4.54%プラスだった。
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インド砂糖輸出、1月は地元の価格上昇でペース鈍化
[砂糖]
インド政府関係者は4日、1月の砂糖輸出ペースが昨年11月や12月に比べて鈍ったとの見方を示した。2007/08年度の生産が当初見通しを下回るとみられ、価格上昇に至っているのが理由という。しかし、政府が設けている07/08年度通年の出荷枠300万トンには到達するだろうとコメント。既に200万トン以上輸出済みで、あり9月の年度末までに残りをさばくのは困難でないとしている。
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