アルゼンチン経済紙は23日、大豆輸出関税の将来は同国の最高裁が決めるとの最高裁判官によるコメントを報じた。裁判官の1人であるハイトン氏は、現時点で輸出関税に絡んで最高裁に訴えているのはサンルイス州のみと述べた模様。

アルゼンチンの農家組合代表は22日の記者会見で、政府との話し合いに失望を表明しながらも、ストライキ再開はとりあえず見送る意向も示した。政府高官は組合代表との会談後で来週に税制の一部修正を発表するというが、組合側は交渉の行方に不安をみせている。

国連食糧農業機関（FAO）は22日に発表した食糧見通しで、2008/09年度の世界大豆生産が2006/07年度に記録した過去最高を超える可能性があることを示唆した。2007/08年度の生産は米国を中心に穀物へのシフトが進んだことを反映して6.2%減の2億 2080万トンとなったが、2008/09年度には価格上昇、需要増加の見通しが改めて生産意欲を高めているとみる。FAOは2008/09年度に前年から9-10%増との見通しだ。最低予想の伸びにとどまっても2億4000万トン突破の見方で、2006/07年度の2億3530万トンを上回る。