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2008年05月14日(水)

アルゼンチン、農家ストで穀物出荷不履行の宣言出始める
 [穀物・大豆]

アルゼンチン商社関係者は14日に米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、農家ストの影響で穀物の出荷不履行 (フォースマジュール)を宣言する業者が出始めてきたことを明かした。このほか、輸出港に貯蔵している穀物も来週中に底をつくとの地元アナリストによる見方も報じられている。ロザリオ穀物取引所によると、13日に港に運ばれた穀物はトラック2台分。前年同期は5000台を超えていたという。

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仏穀物局、07/08年度軟質小麦生産推定据え置き
 [穀物・大豆]

仏穀物局(ONIGC)は14日、2007/08年度の国内軟質小麦生産推定を前年比7.5%減の3078万5000トンで据え置いたことを発表した。輸出については、欧州連合(EU)圏内向けを727万トンから710万トンに引き下げ、これは前年比較で15.5%減の見方。イタリアやベルギーの需要が事前予想を下回っているという。圏外向けでも20万トン下方修正して460万トンとみている。最新予測で前年比は 15.8%減少。ドル安により、エジプト向けの輸出シェアが米国に奪われていると説明した。このほか、信用問題でアルジェリアへの出荷が落ちたことも指摘。

小麦の期末在庫を323万3600トンと予想している。前月報告時で見越していた258万3000トンから大幅の上方修正。輸出の引き下げに加え、飼料向けの消費はコーンへの乗り換えによって減少しており、このため在庫積み増しが進む見方としている。最新予測は前年度の253万 2000トンを大きく上回る。

コーン生産推定は前年比15.9%増の1432万6000トンとした。4月の報告で下方修正した分を引き上げて3月時点の推定に戻した。輸出見通しはEU向けを5000トン引き上げ、前年比20.4%減の442万トンに修正した。圏外向けの出荷も従来に比べて 1万トン多い16万トンに改定。前年度から58.4%増加をみている。期末在庫見通しは297万1000トンとした。前年度の191万5000トンを上回るとの見方は維持したが、前回報告での325万4000トンから下方修正。

ONIGCはまた、2008/09年度の国内コーンを初めて取り上げ、作付が前年比4.2%増の155万ヘクタールになると見通した。ただ、作業期間中の降水量次第で下方修正もあり得ることを記している。 2008/09年度の穀物全体で作付は前年比3.6%増の920万ヘクタールとみる。

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4月消費者物価指数は前月比0.21%上昇、予想下回る
 [経済指標]

米労働省が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.21%上昇した。エネルギーと食品を除いたコア指数は0.10%。いずれも前月よりやや伸びペースはスローダウンし、市場予想も下回った。

エネルギー価格が0.01%のマイナスだった。3月には4ヶ月ぶりの高い伸びだったのから落ち着いた格好である。このうち、ガソリンが1.99%下がって、マイナス転落。反面、ガス・電力は2.46%と前月以上の上昇となった。食品は 0.92%上昇し、1990年1月以来の高い伸びといわれる。内訳をみても全て前月より高く、中でも食用油が5%を超える値上がりとなり、青果価格は約 2%アップ。穀物や乳製品なども大幅高だった。

コア部分では、ホテル宿泊料金が1.98%下がり、これは前月を上回る落ち込みとなる。新車価格が0.19%、航空運賃は0.51%それぞれ下落した。一方、アパレルが0.46%の上昇に転じた。医療や教育も値上がり。

CPIは前年同月に比べて3.88%上がり、コア指数が2.26%上昇した。いずれの指数も前月時点での前年比伸び率を下回る。

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ロシア粗糖輸入、減税で増加見通し
 [砂糖]

ロシア砂糖生産者団体は14日、6月の粗糖輸入増加見通しを明かした。輸入関税の引き下げが理由。政府が導入した季節輸入関税の適用期間は5月末まで。昨年12月1日から1トン220ドルで設定されているのが、6月には国際価格をベースにする従来の算出方法に戻る。同団体は、ニューヨーク市場における2-4月の平均価格が1トン277.66ドルだったのに基づいて6月の関税が同140ドルになると試算。輸入は年初から4月 9日までに39万2000トンだったのが、6月だけで50万トンに達するとの見方をしている。

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ナイジェリア南部油田地帯で外国人2名誘拐される
 [エネルギー]

ナイジェリア軍の広報担当者が14日に明らかにしたところによると、同国南部油田地帯の中心ポートハーコート近郊で米シェブロンの物資輸送船が武装グループの攻撃に遭い、ポルトガルとウクライナ国籍の職員2名が誘拐された。犯人は職員の解放に監視身代金を要求しているという。

Posted by 直     

2008年05月13日(火)

エコノミストの景気見通し、慎重感強まるも成長続く見方は維持
 [金融・経済]

フィラデルフィア連銀が13日に発表した四半期ごとの専門家景気見通し調査最新版では、今年4-6月期から来年1-3月期にかけて従来以上に慎重な見方が強まりながらも経済成長は維持する見方が大勢となった。エコノミスト50人による4-6月期成長率平均予測は0.2%。3ヶ月前の調査で1.3%だったのから大幅の下方修正だが、辛うじて成長が続くのをみている。7-9月期は1.7%、10-12月期1.8%。従来はいずれも2.8%の見通しだった。また、来年については1-3月期がやはり3.1%から2.3%に引き下げとなった。初めてとなる来年4-6月期見通しは2.5%と3%成長には至らない見方である。

極めて緩やかな成長をみているが、それでもマイナス成長に陥るリスクは高いとの見方だ。確率にして、4-6月期は42.9%から 49.1%に小幅ながらも上がった。7-9月期については29.9%から28.7%に下がったものの、10-12月期および来年1-3月期に実質国内総生産がマイナス転落する可能性は前回調査より強まったとみている。

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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し引き上げ
 [コーヒー]

国際コーヒー機関(ICO)は13日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通しを引き上げた。最新予測は約1億2700万袋。従来の予想レンジ1億2300万-1億2600万袋を上回る見方で、2007/08年度の生産1億1690万9000 袋から8.6%増加をみている。ブラジルのアラビカ種が表作で前年比プラスとなるうえ、農務省商品供給公社(CONAB)が8日に発表した同国内の生産見通しの上方修正を受けてICOも改定した。

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Posted by 直     

南アフリカの3月金生産指数は前月から12.6%上昇
 [メタル]

南アフリカ統計局が13日に明らかにした月次データによると、同国の3月金生産指数(2000 年=100)は季節調整値で52.0と前月から12.6%上昇した。年次では52.4と前年同月から10.9%のマイナスとなっている。金以外の鉱物を含めた全体では前月から17.2%低下、前年比でも17.2%下がっている。

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IEA、世界石油需要を前月から大幅に引き下げ
 [エネルギー]

国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表したレポートで、08年度の世界需要見通しを日量8,680万バレルと推定、前月から43万バレル下方修正した。中国や中東など新興国の需要の伸びが全体を牽引するものの、OECD諸国の需要伸び悩みが響いている。4月の世界石油生産は日量8,680万バレルと前月から40万バレル減少、OPEC諸国の生産はストや石油施設攻撃によるナイジェリアの生産減によって日量 3,190万バレルと前月から22.5万バレル減少した。

Posted by 直     

4月小売売上高は前月比0.19%減少
 [経済指標]

米商務省によると、4月の小売売上高は前月比0.19%減少した。背景にあるのは自動車および自動車部品の落ち込み。2.81%ダウンとなった。自動車関連を除くと0.45%増加。全体が予想の範囲内の減少だったのに対し、こちらは事前見通しを上回る伸びである。

自動車以外に前月から減少したのがガソリンスタンドで0.44%のマイナスだった。デパートや通信販売など無店舗販売も前月を下回ったが、そのほかの項目については揃って前月比プラス。中でも、建築資材・造園が1.95%と最も高い伸びとなり、前月に1.52%落ちたのから著しい改善でもある。次いで電気機器が1.43%増えた。

ガソリンを除いても小売売上高は前月比マイナスだが、自動車関連とガソリンともに除くと約0.6%増加となる。

Posted by 直     

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