2008年05月16日(金)
米エネルギー省、7月からの新規戦略備蓄積み増し見送り
[エネルギー]
米エネルギー省は16日、7月から新規に始まる予定だった戦略備蓄積み増しプログラムを実施しないことをあきらかにした。これはロイヤリティー・イン・カインドと呼ばれ、油田開発権料を石油で受け取ることによって戦略備蓄の積み増しを行うもの。予定では8月から12月まで、日量7万6,000バレルのペースで合計1,300万バレルの原油を積み増しするとしていた。政府の戦略備蓄原油の貯蔵能力は7億2,700万バレルで、現在ルイジアナ州やテキサス州の洞窟に7億270万バレルが貯蔵されている。
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S&P500社1-3月期、暫定ベースで25.6%減益
[金融・経済]
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日、S&P500社の1-3月期は前年同期比 25.9%減益との暫定値を発表した。約7年ぶりの3四半期連続減益という。S&Pによると、金融が一年前にプラス貢献だったのから減益要因となった。エネルギーの寄与度は上昇としている。
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4月住宅着工件数は前月比8.18%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、4月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比8.18%増の103万2000戸となった。3月に1991年5月以来の100万割れとなったのから改善。市場予想も大きく上回った。市場別で前月より減少したのは北東部のみ。規模にして8万9000戸で、これは1991年2月以降初めて9万戸を下回った。一方、中西部で24.41%増え、15万8000戸と昨年11月以来の高水準だ。西部では18.50%アップ。こちらは昨年10月に次ぐ26 万9000戸に増加した。南部は3.61%と比較的小幅の伸びだが、前月に15年ぶりで割り込んだ50万戸台に戻った。住宅タイプ別では一戸建てが 1.70%減少した一方、5世帯以上の集合住宅は40.52%のプラスである。前年比は全体で30.60%減少した。全ての市場が前年割れとなり、タイプ別でも一戸建てが4割を超える落ち込み。しかし、集合住宅だけは28.85%一年前を上回っている。なお、3月の着工件数は速報段階での94万7000戸から95万4000戸に改定となった。
先行指標となる建築許可件数は97万8000戸で、前月より4.94%多い。11ヶ月ぶりの増加で、予想外の前月比プラスでもある。ただし、市場別でまちまち。増加したのは西部と中西部で、11.92%、26.98%それぞれアップ。一方、北東部と南部が揃って2%近い減少だった。年初からのデータ改定により南部の建築許可はこれで5ヶ月連続ダウン。49万3000戸と1993年6月以来まで遡る低さだ。タイプ別では一戸建てが4.03%増加した。集合住宅のうち5世帯以上が7.30%増となり、2-4世帯も前月比プラス。4月の建築許可は前年同月を34.32%下回った。全ての市場、住宅タイプが前年割れである。
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2008/09年度のベトナムコーヒー生産、2割強の増加見通し
[コーヒー]
ベトナムの2008/09年度コーヒー生産は前年度より2割強増加すると地元関係者の間でみられていることが報じられた。規模にして約130万トン。2007/08年度の推定105万トンを約24%上回る見方であり、連日降雨に恵まれて豆の生育に寄与しているという。ただ、今年度は収穫期の大雨が影響して生産は振るわなかった。
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アルゼンチン農家ストライキ、21日まで続行
[穀物・大豆]
アルゼンチンの4大農家組合の代表者は15日の記者会見で、少なくとも21日までストを続けると発表した。その後については21日に討議するという。また、ストの要因である大豆輸出関税について話し合うために緊急会談を設けるよう組合がフェルナンデス大統領に要請の書簡を送ったとも述べた。
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2008年05月15日(木)
5月住宅市場指数は前月から1ポイント低下
[経済指標]
全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した5月の住宅市場指数(HMI)は19となった。2月から4月まで20で推移していたのが、4ヶ月ぶりに過去2番目の低水準に下がった。指数は50を境に数が小さくなるだけ情勢に悲観的な業者が多いことを意味するが、5月には言って改めて市場環境に悲観的な空気が強待ったことを示す。前年同期の30と比べても低い。
一戸建て住宅販売の現状を示す指数が前月の18から17に低下し、1985年の調査開始以来最低となった。前年同月の31の半分近い。半年後の見通しを示す指数が27。4月の調査で3ヶ月ぶりにプラス転換して30となったのが、再び下がった格好である。一年前は41で、やはり低い。見込み客の活況度を表す指数が17。前月まで3ヶ月連続して19だったのから下がった。前年同月は22だった。
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アルゼンチン政府、15日間の穀物輸出登録受付停止を決定
[穀物・大豆]
アルゼンチン政府が穀物輸出登録の受付業務を農業局から農牧取引管理局(ONCCA)に移し、これに伴い登録受付を15日間停止することを決めたと地元のコーン業者組合が15日に明かした。移行に絡む手続きなどで2週間かかるためと政府が輸出業者に通知したという。
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ストラテジーグレイン、08/09年度のEU穀物生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは15日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを10万トン引き上げて2億8910万トンとした。一方、2007/08年度を60万トン引き上げて2億5580万トンに改定したため、2008/09年度は前年比13.0%と前月より僅かに小幅の伸びをみている。
作物別では、コーン見通しを前月報告での5730万トンから5760万トンに上方修正した。前年と比べて20.5%増加の見方である。デュラム小麦も前回より多めにみている。穀物生産で最も規模の大きい軟質小麦は前年度を14.8%上回る1億2830万トンと予想。前回報告より20万トン削減し、また、今後の天候次第で1億1100万トンまで引き下げもありえると述べている。反面、天気に恵まれれば1億4400万トンまで上方修正の可能性もあることを示唆した。
ストラテジーグレインはこのほか、2007/08年度のコーン輸入見通しを100万トン引き下げて1170万トンとした。さらに、2008/09年度分も同様に100万トン下方修正し、430万トンに落ち込む見方。国内供給の増加で輸入需要が落ちていることを指摘している。
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北東部は6月以降平年以上の気温が続く、NWS
[天候]
ナショナルウェザーサービスが15日に発表した長期予報によると、米国では6月から8月にかけて北東部と西海岸南部で平年以上に気温が続く見込み。一方、中西部から南東部にかけてはしばらく平年以下の気温が続くが、その後気温が上昇するとの見方を示した。降水量は北東部と南東部で平年よりも覆え、一方西海岸北部では雨の少ない気候が続くと見られる。
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OPEC、08年度世界石油需要を小幅下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、08年度の世界石油需要を日量8,695万バレルと推定、前月から2万バレル下方修正した。北米の需要が9万バレル引き下げられるなどOECD諸国で11万バレルの引き下げとなった一方、中国をはじめとしたアジア地域、南米などの見通しが引き上げられた。07年度の需要は8,579万バレルと3万バレル引き上げた。前年からの需要の伸びは、08年度が116万バレル(1.35%)、07年度が118万バレル(1.39%)となる。
非OPEC諸国の08年度生産見通しは日量5,018万バレルと11万バレルの下方修正。07年度は日量 4,943万バレルと1万バレル下方修正された。OPECの4月生産は日量3,170.2万バレルと前月から39.2万バレル減少。パイプラインへの攻撃やエクソンモービル子会社のストで生産が停止したナイジェリアが25.1万バレル減少したのが響いた。
OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年が日量3,184万バレルと前月から9万バレルの引き上げ。07年も3,196万バレルと4万バレル引き上げられた。08年1-3月期は日量3,229万バレル、需給バランスは29万バレルの供給不足となった。4-6月期はOPECに対し3,124万バレルの需要が見込まれる。
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