2008年05月06日(火)
カンザス州で冬小麦クロップツアー開始、作柄平均並み
[穀物・大豆]
米カンザス州で6日、2008年硬質赤色冬小麦のクロップツアーが始まった。まず北部中央のスタート地点であるマンハッタン郡を含める6郡で調査が行われ、平均イールドは52ブッシェルと伝わっている。同州農業局高官は、現時点で作柄は平均並みだが、最終的に収穫が例年をやや上回る可能性もあるという。
生育ペースは全般に一週間ほど遅れているが、オタワ郡の農家では気温が上がり降雨に見舞われなければ7- 10日後には出穂する見通しと述べたようだ。病害は極めて限られており、雑草被害の問題もない模様。土壌水分は東から中央にかけて妥当な水準だったのが、西に向かう過程で下がっていったと指摘しており、目先の降雨が望まれるという。
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EIAアウトルック、世界原油需要見通しを小幅上方修正
[エネルギー]
米エネルギー省情報局は6日に発表した短期アウトルックで、08年度の世界石油需要を日量8,661万バレルと推定、前月より3万バレルと小幅ながら引き上げた。景気後退懸念が強まっている米国の需要見通しが10万バレル引き下げられる一方、中国が5万バレル引き上げられるなど途上国の上方修正がそれを上回った。09年度は日量8,795万バレルと6万バレルの上方修正。前年からの需要の伸びは08年度が121万バレル(1.42%)、09年度が134万バレル(1.55%)となる。
一方、世界供給は08年度が8万バレルの下方修正、09年度はOPECの生産見通し引き上げに伴い37万バレル上方修正された。OPECの4月産油量は日量3,178万バレルと前月から53万バレル減少。パイプライン攻撃やストの影響でナイジェリアの生産が 25万バレル減少したほか、イラクが20万バレル、サウジの生産が10万バレル減少したのが目立った。生産余力はサウジに日量190万バレルあるだけという。
価格見通しは08年のWTI原油平均価格が1バレル109.53ドルと前月から8.92ドルの引き上げ、09年度は103.17ドルに軟化するとしている。レギュラーガソリンの小売価格は08年度が1ガロン3.52ドルと0.16ドルの引き上げ、09年度は3.44ドルとした。
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ブラジル農業コンサル、07/08年度大豆生産見通し0.5%引き上げ
[穀物・大豆]
ブラジルの農業コンサルタントセレレスは6日遅くに2007/08年度の国内大豆生産見通しを引き上げたことを明かした。最新予測は6020万トン。従来の5990万トンから0.5%の上方修正で、農務省商品供給公社(CONAB)の見通す5998万8700トンを上回る。また、ブラジル油種加工業協会(ABIOVE)の予測6130万トンにも近付いた。
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アングロゴールドの1-3月期金生産は前期比で12.6%減少
[メタル]
南アフリカの産金大手アングロゴールド・アシャンティが発表した四半期レポートによると、同社の1-3月期金生産は 119万6,000オンスと前期比で12.6%、前年同期比で9.8%それぞれ減少した。南アフリカの鉱山の電力不足や年末年始の休みで生産が落ち込んだのが主な要因だが、2月に示したガイダンスからは9%増加している。
産金コストはキャッシュコストが1オンス当たり430ドルと前期比で6.4%、前年同期比で29.5%上昇。また3月末時点でのヘッジポジションは924万6,058オンス(287.6トン)と昨年12月末時点の1,039万オンスから減少した。
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OPECからの脱退の可能性を検討中、インドネシア大統領
[エネルギー]
インドネシアのユドヨノ大統領は6日、同国はもはや石油の純輸出国ではなく、石油輸出国機構(OPEC)にとどまるべきか、それとも一時的に脱退すべきかどうかを検討中であることを明らかにした。インドネシアはアジアで唯一のOPEC加盟国だが、施設の老朽化などによる生産の伸び悩みと需要増によって2000年代の前半から石油の純輸入国になっているとされ、OPEC脱退問題も何度となく浮上していた。
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2008年05月05日(月)
環境保護団体、EUにGMO種芋およびコーン申請拒否するよう訴え
[穀物・大豆]
環境保護団体グリーピースとフレンズ・オブ・アース・ヨーロッパは5日に欧州連合(EU)に対し、バイオ業界が申請している遺伝子組み換え(GM)の芋およびコーン製品の生産認可を拒否するように訴えていると発表した。GM種の生産は農業および自然を脅かすといい、両団体は同時にバイオ技術規制の強化も求めていることを明かした。産業側のロビー活動は積極的で、ドイツの化学大手BASFに至っては、EUが認可の是非を検討するのに時間をかけ過ぎていることを非難して法的措置もあり得ると示唆している。
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アルゼンチン・ロザリオ取引所、07/08年度大豆収穫見通し引き上げ
[穀物・大豆]
アルゼンチンのロザリオ穀物取引所は5日、国内の2007/08年度大豆収穫見通しを従来の4700万トンから4715 万トンに上方修正したと発表した。ラニーニャ現象に伴う気温低下の影響で後期に作付けされた大豆のイールドは落ちているが、早期に作付けされた分が好調という。全体でイールドは前年比0.8%低下を見越している。同取引所の生産見通しは農業局や米農務省が予想している4700万トンよりやや高めだが、ブエノスアイレス取引所の4800万トンは下回る。
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4月ISMサービスは52.0に回復、市場予想も上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、4月の非製造業(サービス)ビジネス指数は50.9となった。前月の52.2よりやや低いが、それでも1月に41.9 と過去2番目の低水準を記録してからこれで3ヶ月続けて拡大・縮小の分岐点である50を超えた。市場予想も上回っている。また、NMI指数が52.0と今年1月に算出が始まってから初めて50台に乗せた。
雇用が50.8となった。今年初めての50台である。前月からは3.3ポイント上昇。新規受注は50.1で、前月の50.2とほぼ変わらない。受注残は50ちょうどだった。昨年9月から前月まで50を下回っていたが、4月は縮小一服した格好となる。反面、輸出向け新規受注は前月の55.0から48.5に下がり、2ヶ月ぶりに節目を割った。在庫は47.0で、こちらは3ヶ月ぶりに50を下回っている。
価格指数は前月の70.8から72.1に上がった。昨年11月以来の高水準。ISMは、燃料やエネルギー、ほかの商品の価格上昇に伴うインフレ圧力が業界で最大の懸念と指摘しており、燃料コストを反映して医療関連製品に最高5-10%の値上がりがあったとの業者からのコメントを記している。
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4月のグアテマラコーヒー輸出、前年比5.5%増加
[コーヒー]
グアテマラコーヒー協会(Anacafe)のデータによると、4月のコーヒー輸出は前年同月比5.5%増の52万8845袋だった。2007/08年度出荷は年初の昨年10月からあわせて202万1805袋で、前年同期を11.6%上回ったと伝えている。
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MEND、ナイジェリア南部で新たな石油施設攻撃
[エネルギー]
ナイジェリアの有力武装勢力であるニジェールデルタ解放運動は4日、通信社に宛てた電子メールで、前日にロイヤルダッチシェルの石油供給施設に攻撃を仕掛けたことを明らかにした。攻撃を受けたのは南部油田地帯バイェルサ州のフローステーションで、油井3本に損害を与えたという。また、これとは別にボニー輸出ターミナルにつながる同社の石油パイプラインを攻撃、日量16.4万バレルの供給があらたにていししたとの見方も明らかにした。
シェルの広報担当者は2日夜から3日にかけてパイプラインに攻撃があったことを認め、油漏れの拡大を防ぐため供給の一部を停止していることも明らかにした。もっとも、破壊されたのが主要パイプラインではないことから、供給への影響は限定的との見方を示した。
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