2008年12月17日(水)
アルゼンチン農業局、08/09年度小麦生産見通し一段と引き下げ
[穀物・大豆]
アルゼンチン農業局は17日に月次クロップレポートを発表し、2008/09年度の小麦生産見通しを一段と引き下げたことを明らかにした。最新予測は900万トンで、従来の1010万トンから110万トンダウン。干ばつ、減反の影響がこれまで見越していた以上との判断した模様。前年度の1600万トンの半分近くに落ち込む見方でもある。
当局はこのほか、2008/09年度のコーン作付け推定を334万ヘクタールから350万ヘクタールに引き上げた。逆に大豆の作付見通しは20万ヘクタール下方修正し、前年比7.2%増の1780万ヘクタール。ただ、小麦の減反分が大豆に当てられるとして過去最高更新の見通しは維持している。
Posted by 直
OPEC、日量220万バレルの大幅減産で合意
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC0は17日にアルジェリアのオラーンで開いた第151回総会で、イラクとインドネシアを除く加盟11ヶ国の生産を現在の水準から220万バレル引き下げることで合意に達した模様。WSJのWEBサイトが速報で伝えた。
議長を務めるアルジェリアのヘリル石油相は会見で、9月時点の11ヶ国の生産量が日量2,904.5万バレルだったことを明らかにした上で、この水準から合計で420万バレル生産量を引き下げるとした。新たな生産枠は日量2,484.5万バレル、実質的に220万バレルの減産で来年1月1日から適用される。また、次回は来年3月15日にウィーンで開かれる定例総会とし、市場の状況次第ではそれ以前に臨時総会を開く可能性は示したものの、具体的な日程を決めるには至らなかったようだ。
Posted by 直
石油在庫統計:原油、石油製品とも前週から積み増し
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)が発表した在庫統計によると、12月12日現在の米国内民間原油在庫は3億2,128万9,000バレルと前週から 52.5万バレル増加した。ガソリン在庫は129.5万バレル、ディーゼル燃料や暖房油となる留出油は293.6万バレルそれぞれ増加した。製油所稼動率は84.1%と前週から3.3ポイント大幅に低下した。
Posted by 直
2009/10年度インドネシアコーヒー、4年連続の前年割れ見通し
[コーヒー]
インドネシアのコーヒー輸出業者協会幹部は17日、2009/10年度の国内コーヒー生産について4年連続の前年割れになる見通しを示した。価格下落で農家の生産意欲が後退しているためという。資金調達難から肥料や殺虫剤、の消費、コーヒー管理における一時雇用など減らすしかないとも指摘。さらには最近の降雨による影響も挙げた。
Posted by 直
7-9月期経常収支は1,740.9億ドルの赤字、前期から縮小
[経済指標]
米商務省が発表した7-9月期経常収支は1740億9100万ドルの赤字となった。3四半期ぶりの小幅赤字。前期と比較すると68億5300万ドル、 3.78%の赤字縮小だ。7-9月期の経常赤字は米実質国内総生産(GDP)の4.9%に相当する。なお、4-6月期の赤字は速報での1831億4700 万ドルから1809億4400万ドルに修正。
7-9月期の赤字縮小に寄与したのが貿易赤字だった。前期jから35億4300万ドル減って 1765億3600万ドルと、やはり3四半期ぶりの小幅赤字。また、貿易赤字が前期を下回ったのはちょうど一年ぶりである。モノの赤字幅が前期の2163 億2800万ドルから2147億1000万ドルにダウン。石油製品など工業品がモノの輸出増加の半分を占め、また自動車関連、資本財、消費財も揃って伸びた。サービスは381億7500万ドルの黒字。前期比19億2600万ドル増加となる。
所得移転では308億3500万ドルの黒字だった。前期より26億7100万ドルアップ。一方、補助金などで赤字は283億9000万ドルとなり、前期から6億3800万ドル、昨年7-9月期以来の規模に縮小した。
Posted by 直
2008年12月16日(火)
インドの08/09年度金宝飾品輸出は前年を大きく下回る
[メタル]
インド宝石宝飾品振興評議会の会長は16日、今年4月から始まった08/09年度の金宝飾品輸出が、前年度の56億ドルを大きく下回るとの見通しを示した。世界的な景気の減速に加え、ここへ来て宝飾用の金の供給が急速に逼迫して来たことが減少の背景にあるという。7-9月期だけで前年を23%下回っており、状況は更に悪くなる恐れがあるという。
Posted by 直
FOMC利下げ実施、0-0.25%と初めて金利誘導目標をレンジで設定
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年 1.0%から年0-0.25%に引き下げると発表した。FF金利の誘導目標をレンジで設定したのは史上初めてとみられるが、FOMCは持続的な景気拡大と物価安定を保つために可能な限りで全ての措置を講じる意向を示している。
このため、景気が弱い中で当面、歴史的な低金利環境が続くと見通している。FOMCはまた、長期物米国債の買い取りを検討することも明らかにした。FOMCによると、本日の決定は全会一致である。
Posted by 直
OPEC、09年世界石油需要を100万バレル下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は16日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,568万バレルと推定、前月から100万バレル下方修正した。2008年度の需要は36万バレルの下方修正、前年比では2008年が47万バレル、0.54%の減少、2009年度が15万バレル、0.17%の減少と、両年度とも需要が前年割れとなった。供給面では、OPECの11月生産量は日量3,110.2万バレルと前月から73.9万バレル減少。イラクとインドネシアを除く10ヶ国の生産量は前月から78.5万バレル減って日量2,793.7万バレルとなったものの、11月からの生産枠は依然として60万バレル強上回っている。
Posted by 直
11月消費者物価指数は前月比1.68%下落、過去最大の落ち込み
[経済指標]
米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前月比で1.68%下落した。1947年に始まった調査史上最も大きな落ち込みであり、市場予想も上回った。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.02%上昇。10月に1982年12月以来のマイナス転落を記録したが、下げは一服した。ただ、市場予想は下回る。
エネルギーが16.98%下落した。1割を超えるマイナスは1957年の調査開始から初めてである。ガソリン価格が29.53%とやはり記録を塗り替える下落。住宅用燃料油、ガス・電力も下がった。食品は0.19%上昇した。前月との上昇ペースと比べて一段と伸び悩み。肉・魚・卵や野菜・果物品が下落した。砂糖および甘味料はほかの製品に比べて上昇が目立つが、前月からはスローダウンだ。
コア部分では、航空運賃が4.03%下がった。前月よりペースはやや鈍化ながらも2ヶ月続けて4%を超える値下がりだ。新車価格は0.55%、4ヶ月連続の下落。なお、ガソリンの落ち込みも手伝って運輸・交通セクターが9.75%とほぼ1割ダウンで、これは過去最大の下落になる。ホテル宿泊料が1%を超えるマイナス。一方、アパレルは0.27%上昇し、婦人服の3ヶ月ぶりプラス転換が背景にある。医療や教育も前月より高い。
CPIは前年同月に比べて1.01%上がった。1964年8月以降みることのなかった小幅プラスである。コア指数は1.99%アップで、前年比伸び率が2%を割ったのは2004年9月以来だ。
Posted by 直
フィリピン砂糖生産、当初見通し以上に落ち込む・SRA幹部
[砂糖]
フィリピン砂糖管理局(SRA)の幹部は、生産コストの高騰と悪天候を理由に2008/09年度の砂糖生産推定を引き下げた。同氏の予測は前年を約1割下回る220万トンで、当初見越していた前年比8%減以上の落ち込みの見方である。また、業界での9%減少と比べても生産不調をみている格好だ。ただ、高イールド種の作付によって粗糖生産が上向き、砂糖きびの不作の影響を抑えられることに期待を示した。
Posted by 直
ロシアのOPEC加盟を支持、ベネズエラ石油相
[エネルギー]
ベネズエラのラミレス石油相は16日、OPEC総会が開かれるアルジェリアのオラーンで記者団の質問に答え、ロシアのOPEC加盟を支持すると発言した。ダウジョーンズが伝えた。また、総会では100万から200万バレルの減産が決定されることを望むという。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】