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2008年12月18日(木)

オバマ次期大統領、SECおよびCFTC委員長とFRB理事を指名
 [金融・経済]

オバマ次期米大統領は18日、金融業界規制機構(FINRA)のシャピロ最高責任者を米証券取引委員(SEC)委員長に起用することを発表した。同氏は商品先物取引委員(CFTC)の元委員長であり、またSEC委員を務めた経験もある。

CFTC 委員長にはクリントン政権時代の財務次官補だったゲンスラー氏を指名した。ゲンスラー氏はオバマ次期政権移行チームのメンバーであり、またゴールドマン・サックス元幹部である。このほか、空席となっている米連邦準備理事会(FRB)理事にオバマ次期大統領の経済顧問で、ジョージタウン大学教授のタルーロ氏を起用した。

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12月フィラデルフィア連銀指数はマイナス32.9、予想上回る
 [経済指標]

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した12月の企業景況感指数はマイナス32.9となった。指数は昨年12月より今年9月を除いて毎月ゼロを下回り、 11月に1990年10月以来の低水準を更新。12月もビジネス不振を示す水準だが、前月よりやや高く、また市場予想も上回った。

ただ、活動別の指数は前月からさらに落ちたものが大勢である。雇用がマイナス28.7。前月のマイナス25.2から下がり、1982年9月以降最低となった。納期は前月のマイナス20.6からマイナス22.8にダウンで、これは2001年8月以来の低水準だ。出荷は前月に比べてほぼ10ポイント低いマイナス 28.7。これは2001年2月までさかのぼる。在庫がマイナス31.1、1985年7月以来の低水準となった。受注残は昨年9月から続けてゼロを下回り、しかも12月はマイナス32.3と1995年7月以来の水準に落ちた。一方、新規受注はマイナス25.2で、前月のマイナス31.4より高い。

生産コストを示す支払い指数がマイナス33.2となった。11月に2003年7月以来でゼロを割り込み、12月にはさらに落ちて1968年5月に始まったの調査で最低を更新。販売価格を示す受取り指数はマイナス37.8で、こちらも前月の2003年7月以来のマイナス転落を経て、史上最低を記録した。

向こう6ヶ月の見通しを表す指数がマイナス14.5となった。2月の年初来最低に次ぐ低水準である。雇用はマイナス30.2、設備投資マイナス21.6、在庫がマイナス46.6。いずれも前月を下回り、過去最低となった。新規受注がマイナス10.0と1979年9月以来の水準に落ち込んでいる。一方、出荷は前月のマイナス15.1からマイナス3.1、受注残がマイナス22.1から.マイナス16.5にそれぞれ下げ渋った。

支払い見通し指数マイナスが26.6となり、受取り見通し指数はマイナス20.2である。揃って前月から低下し、過去最低の記録も塗り替えた。

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200/10年度EU穀物生産、初回見通しは6%減・ストラテジーグレイン
 [穀物・大豆]

ストラテジーグレインは18日に月次市場報告で2009/10年度の欧州連合(EU)穀物生産初回見通しを発表し、2億9200万トンになるとの見方を示した。2008/09年度を前月時点で3億1040万トンと推定していたのから3億2290万トンに上方修正。このため、2009/10年度は前年比 6.4%減少をみている格好になる。作付は前年を1.5%下回る5860万ヘクタール、イールドが前年度の5.2トンから5.0トンに下がると見通す。

最も規模の大きい軟質小麦について、作付は2290万ヘクタール、前年から0.9%と小幅減少になるとの見方だ。しかし、イールドが4.9%低下して 5.8トン、生産は5.3%ダウンとなって1億3280万トンになるとみる。なお、2008/09年度の生産推定は20万トン引き上げて1億4030万トンにした。

2009/10年度のコーン作付は840万ヘクタールと見越していることを明らかにした。前年に比べて3.4%のプラスになる。イールドは一年前の7.1トンに対して6.8トン。生産は前年から7.3%減って5750万トンとした。一方、2008/09年度の推定を100万トン引き上げ、6200万トンに改定している。

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世界中銀の保有金は9月から86.8トン減少、WGC
 [メタル]

ワールドゴールドカウンシル(WGC)が発表した保有金レポートによると、12月10日現在の世界中銀および公的機関の保有金は2万9,697.1万トンと9月16日時点から86.8トン減少した。フランスの保有金が9月から32.1トン、スイスが24.0トンそれぞれ減少したのが目立った。ECBを含む欧州圏の保有金は1万886.8トンと24.6トン減少している。一方ロシアの保有金は9月から23.3トン増加した。

Posted by 直     

失業保険申請件数は前週から2.1万件減少、予想もやや下回
 [経済指標]

米労働省が発表した12月13日までの週の失業保険新規申請件数は前週から2万1000件減少して55万4000件となった。前週に57万5000件と 1982年11月27日までの週以来の高水準に増加したのからマイナス転落。市場予想も下回った。なお、前週の申請件数は速報で57万3000件だったのから上方改定である。

雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は54万3750件だった。前週の54万1000件(修正値)を上回り、こちらは1982年終わり以来の高水準を更新と伝わっている。

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2008年12月17日(水)

アルゼンチン農業局、08/09年度小麦生産見通し一段と引き下げ
 [穀物・大豆]

アルゼンチン農業局は17日に月次クロップレポートを発表し、2008/09年度の小麦生産見通しを一段と引き下げたことを明らかにした。最新予測は900万トンで、従来の1010万トンから110万トンダウン。干ばつ、減反の影響がこれまで見越していた以上との判断した模様。前年度の1600万トンの半分近くに落ち込む見方でもある。

当局はこのほか、2008/09年度のコーン作付け推定を334万ヘクタールから350万ヘクタールに引き上げた。逆に大豆の作付見通しは20万ヘクタール下方修正し、前年比7.2%増の1780万ヘクタール。ただ、小麦の減反分が大豆に当てられるとして過去最高更新の見通しは維持している。

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OPEC、日量220万バレルの大幅減産で合意
 [エネルギー]

石油輸出国機構(OPEC0は17日にアルジェリアのオラーンで開いた第151回総会で、イラクとインドネシアを除く加盟11ヶ国の生産を現在の水準から220万バレル引き下げることで合意に達した模様。WSJのWEBサイトが速報で伝えた。

議長を務めるアルジェリアのヘリル石油相は会見で、9月時点の11ヶ国の生産量が日量2,904.5万バレルだったことを明らかにした上で、この水準から合計で420万バレル生産量を引き下げるとした。新たな生産枠は日量2,484.5万バレル、実質的に220万バレルの減産で来年1月1日から適用される。また、次回は来年3月15日にウィーンで開かれる定例総会とし、市場の状況次第ではそれ以前に臨時総会を開く可能性は示したものの、具体的な日程を決めるには至らなかったようだ。

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石油在庫統計:原油、石油製品とも前週から積み増し
 [エネルギー]

米エネルギー省情報局(EIA)が発表した在庫統計によると、12月12日現在の米国内民間原油在庫は3億2,128万9,000バレルと前週から 52.5万バレル増加した。ガソリン在庫は129.5万バレル、ディーゼル燃料や暖房油となる留出油は293.6万バレルそれぞれ増加した。製油所稼動率は84.1%と前週から3.3ポイント大幅に低下した。

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2009/10年度インドネシアコーヒー、4年連続の前年割れ見通し
 [コーヒー]

インドネシアのコーヒー輸出業者協会幹部は17日、2009/10年度の国内コーヒー生産について4年連続の前年割れになる見通しを示した。価格下落で農家の生産意欲が後退しているためという。資金調達難から肥料や殺虫剤、の消費、コーヒー管理における一時雇用など減らすしかないとも指摘。さらには最近の降雨による影響も挙げた。

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7-9月期経常収支は1,740.9億ドルの赤字、前期から縮小
 [経済指標]

米商務省が発表した7-9月期経常収支は1740億9100万ドルの赤字となった。3四半期ぶりの小幅赤字。前期と比較すると68億5300万ドル、 3.78%の赤字縮小だ。7-9月期の経常赤字は米実質国内総生産(GDP)の4.9%に相当する。なお、4-6月期の赤字は速報での1831億4700 万ドルから1809億4400万ドルに修正。

7-9月期の赤字縮小に寄与したのが貿易赤字だった。前期jから35億4300万ドル減って 1765億3600万ドルと、やはり3四半期ぶりの小幅赤字。また、貿易赤字が前期を下回ったのはちょうど一年ぶりである。モノの赤字幅が前期の2163 億2800万ドルから2147億1000万ドルにダウン。石油製品など工業品がモノの輸出増加の半分を占め、また自動車関連、資本財、消費財も揃って伸びた。サービスは381億7500万ドルの黒字。前期比19億2600万ドル増加となる。

所得移転では308億3500万ドルの黒字だった。前期より26億7100万ドルアップ。一方、補助金などで赤字は283億9000万ドルとなり、前期から6億3800万ドル、昨年7-9月期以来の規模に縮小した。

Posted by 直     

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