2006年12月01日(金)
追加利上げの可能性は残っている、フィラデルフィア連銀総裁
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は1日、連銀主催の会議後に記者の質問に答え、インフレの抑制はFEDの重要な目標であり、依然として追加利上げの可能性は残っているとした。コアインフレがこの先沈静化することを望んではいるが、まだその兆候は表れていないという。
朝方発表されたISM製造業指数が前月から大きく落ち込んだことについては、一つの数字だけではトレンドは生じないと、単月の数字を強調し過ぎないよう市場を牽制、金融政策の決定は、幅広いデータを分析した上で下すとした
住宅市場については、落ち込みは制御可能な範囲で、他の分野への影響も出ていないと分析。労働市場は非常に良好で、賃金など労働コストの上昇に引き続き注意を払うべきと、インフレ圧力となり得る可能性を示した。また、最近のドル急落に関しては、特に大きな問題とは見ていないと、金融政策に影響を与えることはないとした。
将来の経済成長については楽観的な見方を示し、現在の金利水準は歴史的に見るとそれほど高くはないと、利上げの余地があることを示唆している。理想的なインフレ水準については、具体的な数字を挙げることはなかった。
プロッサー総裁はFOPMCの投票メンバーではない。
Posted by 松