2007年12月20日(木)
12月フィラデルフィア連銀指数はマイナス5.7、03年4月以来の低さ
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した12月の企業景況感指数はマイナス5.7となった。指数はゼロを境にマイナス圏は縮小を意味し、また数が大きい分、ビジネスの落ち込み度が大きいことを示す。12月はちょうど一年ぶりにゼロを下回り、しかも水準的には2003年4月まで遡る低さである。雇用の増減を示す指数が0.5となった。3月から続くプラス圏だが、12月はこの間で最低。しかもゼロに接近して、ほとんど変化なしだったことを示唆する。半面、新規受注は10.7、出荷が18.4とそれぞれ3ヶ月ぶりの高水準だった。物価については、支払い価格が35.0と前月の37.7よりややダウン。受取り段階でも前月の18.6を下回る16.7だった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数は7.7だった。11月に30ポイント近く落ち込み、12月には一段と低下。昨年12月以来の低水準となった。将来の新規受注を占う指数が9.2と2001年1月以来で1ケタ台となった。受注算はマイナス11.1で、前月以上に縮小が進む見方を示すレベルだ。出荷見通し指数は6.0。2001年2月からゼロより高く推移してきたが、これまでで最も低い。一方、雇用、設備投資の見通し指数がそれぞれ前月から上昇。しかも、設備投資は21.8と4ヶ月ぶりの高水準だった。物価に関しては引き続き上昇圧力がやや弱まるのを見込んでいる模様。支払い価格の見通し指数が41.3、受取り指数は26.0とそれぞれ前月より低い。
Posted by 直