2007年12月11日(火)
FOMC、0.25ポイント利下げ決定
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は11日に開いた会合で、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年4.5%から0.25ポイント引き下げ、年4.25%にしたと発表した。9月に4年3ヶ月ぶりの利下げを実施してからこれで3回連続して金利を引き下げた。
なお、前回は利上げを支持して利下げ反対に一票を投じたカンザス・シティー連銀のホーニッグ総裁も本日会合では利下げに賛成した。しかし、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が0.5ポイントの利下げを支持して0.25ポイントの金利引き下げには反対したという。他のFOMCメンバーは賛成で一致。FOMCはまた、公定歩合も0.25ポイント引き下げて年4.75%とした。
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EIAアウトルック:08年世界石油需要は10万バレルの下方修正
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)は11日に発表したアウトルックで、2008年の世界石油需要を日量8716万バレルと推定、前月から10万バレル下方修正した。中国の需要は3万バレル引き下げられた。08年の世界石油供給は、OPECの生産見通しが5万バレル引き上げられる一方、北海原油が2万バレルの引き下げといずれも小幅な修正が行われた程度、全体では日量8,735万バレルと4万バレル上方修正された。
価格見通しでは、2008年度のWTI原油が1バレル79.92ドルと前月から4.91ドルの引き上げ、ガソリンやディーゼル燃料、暖房油の小売価格もそれぞれ引き上げられた。一方、ヘンリーハブの天然ガス価格は下方修正されている。
OPECの11月生産量は日量3,090万バレルと前月から38万バレル減少。UAEの生産が油田のメンテナンスのため60万バレル」減少したのが響いた。一方、サウジの生産は10万バレル増加し日量900万バレル台を回復している。
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USDA需給:国内期末在庫は小麦、コーン、大豆ともに下方修正
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、小麦の07/08年度国内需給は、輸出が前月から2,500万ブッシェルの上方修正、食用と種子需要もそれぞれ小幅引き上げられたことを受け、期末在庫は2億8,000万ブッシェルと前月から3,200万ブッシェル引き下げられた。これは過去60年間で最低の水準となる。
コーンの国内需給は輸出見通しが前月から1億ブッシェルと大幅に上方修正されたことに伴い、期末在庫は17億9,700ブッシェルと同じだけ引き下げられた。他の項目に修正は見られない。07/08年度の輸出は24.5億ブッシェルと、1979/80年度の24億ブッシェルを超え過去最高を記録する見込み。
大豆の国内需給は国内圧搾需要が500万ブッシェル、輸出が2,000万ブッシェルそれぞれ引き上げられたことを受け、期末在庫は2,500万ブッシェル下方修正された。他の項目に修正は見られない。大豆製品では、07/08年度の大豆油におけるバイオ燃料需要が4億ポンド、9.5%大幅に引き下げられたのが目立った。
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1-10月のロシア粗糖輸入、前年比16%増
[砂糖]
ロシア税関が11日に発表したデータによると、1月から10月までの粗糖輸入は前年同期比21.8%増の270万3000トンとなった。精糖は10万4400トンで、これは一年前を16.0%上回るという。
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ICSC-UBS小売チェーンストア販売指数、前週比0.2%上昇
[経済指標]
国際ショッピングセンター協会(ICSC)が11日に発表した8日までの週のICSC-UBS小売チェーンストア販売指数は季節調整値で前週比0.2%上昇した。3週間ぶりに上昇したが、ICSCはペースが緩やかことを強調しており、年末商戦での消費支出が伸び悩んでいることを示唆している。また、販売結果は前年同期と比べると2.3%上がり、こちらは前週時点での前年比伸び率3.1%を下回る。ICSCは小売販売がまだら模様であることを強調している。
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南アフリカの10月金生産指数は前月から0.8%低下
[メタル]
南アフリカ統計局が11日に明らかにした月次データによると、同国の10月金生産指数(2000年=100)は季節調整値で58.6と前月から0.8%低下した。年次では58.8と前年同月から5.8%の低下となっている。金以外の鉱物を含めた全体では月次で前月から3.0%低下、前年比では3.4%下がっている。施設の安全性の問題からプラチナの坑道が幾つか閉鎖されたのが減少の主な理由。
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2007年12月10日(月)
全米不動産協会、中古住宅販売見通しほぼ据え置き
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は10日に発表した月次住宅市場見通しで、2008年の住宅販売について中古は上向く一方で、新築の改善は2009年になるとの見方を示した。協会チーフエコノミストは金融焦げ付きが最悪期を脱し、融資環境は改善とコメント。来年の緩やかな販売増加を見込むという。
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産油国の増産を希望する、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は10日、CNBCのインタビューに答え、世界石油在庫が適正とされる水準を下回っていることに加え、イランやベネズエラなどの情勢不安が石油価格を高止まりさせるとの見方を示し、OPECや非OPEC産油国が市場に十分な供給をもたらすことを希望すると、産油国に対し改めて増産をもとめた。先物市場における投機資金の影響については、市場のボラティリティーを高めているとしたものの、価格を押し上げているとは思わないと述べた。
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CONAB、07/08年度ブラジル大豆生産推定を引き下げ
[穀物・大豆]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は10日、2007/08年度の大豆生産推定を2.13%引き下げた。最新値は前年比0.48%減の5811万600トン。イールドは2800キログラムから2773キログラムに改定し、一年前の2823キログラムより低い。
コーン生産は0.95%引き上げ、前年比1.85%増の5232万トンとした。ただし、サブクロップの上方修正に対してメインはほとんど修正なし。イールドは全体で前回報告より30キログラム多い3667キログラムとした。前年は3655キログラム。
小麦生産は380万1600トンとほぼ据え置いた。前年比70.19%増の見方である。イールドは前回報告と同じ2100キログラムで、前年の1271キログラムを大きく上回る。
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ウクライナ農務省、国産ビートからの砂糖生産見通し引き上げ
[砂糖]
ウクライナ農務省は10日、国産ビートからの砂糖生産量見通しを引き上げたことを明かした。最新予測は184万トンで、従来の予想レンジ170-180万トンの上限も超える見方。しかし、前年度の260万トンを下回るのは避けられないようだ。同称は、2007/08年度の国内砂糖供給は前年度から持ち越した在庫と輸入粗糖から生産した分をあわせて270万トン強と推定している。国内消費は約200万トン。なお、農務省によると7日時点で178万6000トンが生産済みとなった。
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今年度のインドアラビカコーヒー生産、前年比11%増見通し
[コーヒー]
インドのコーヒー輸出協会幹部は10日、今年度の国内アラビカコーヒー生産が約10万トンとなる見通しを明かした。前年比11%増の見方である。アラビカ収穫は通常11月初めに始まるが、今年は大雨の影響で今月に入っての作業開始。協会幹部も収穫を楽観視しながら、スタートが遅れたことにはやや懸念を示している。
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