2007年12月31日(月)
イラク石油販売公社、北部油田産原油の公式販売価格を設定
[エネルギー]
イラク石油販売公社(SOMO)は31日、1月の北部キルクーク油田産原油の公式販売価格(OSP)を明らかにした。欧州向けは1バレルあたりブレント原油マイナス3.75ドル、米国向けはWTIマイナス6.00ドルとなる。これは08年からターム契約での販売を開始するのに伴うもので、北部油田の原油を対象にOSPが設定されるのはここ数年間で初めて。SOMO幹部はまた、現在日量30万バレルのペースで行われている出荷を、35万から40万バレルに引き上げる意向も示した。
イラク北部油田産の原油は、地中海に面したトルコのシェイハン港から出荷されるが、両地点をつなぐパイプラインは2003年の米国による攻撃で稼動を停止。その後も反政府勢力による破壊工作により稼動再開と停止を繰り返していたが、07年10月あたりからは安定的に稼動するようになった。
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