2008年02月15日(金)
NY連銀指数は03年4月以来の水準に低下、予想も下回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した2月の製造業景況感指数はマイナス11.72となった。製造活動の縮小を意味するマイナス圏に落ちたのは2005年5月以来だが、水準的には2003年4月まで遡る低さであり、ほぼ5年ぶりの製造不振を意味する。新規受注がマイナス11.88、出荷はマイナス4.86となった。いずれも米同時テロが起きた翌月2001年10月以来の低水準を記録した。受注残も1月に3ヵ月ぶりのプラス圏回復だったのが再びゼロを下回った。在庫は前月比横ばい。雇用はマイナス2.11で、2003年7月以降最も低い。
物価については、生産コストを示す支払い指数が2ヶ月連続上昇となり、しかも47.37と2006年7月以来の高水準を記録した。しかし、販売価格を表す受取り指数は17.89と前月よりやや低下した。
向こう6ヶ月の見通し総合指数が22.77となった。前月から小幅上昇。新規受注や出荷ともに前月を上回り、受注残と在庫はプラス転換。雇用は4.19。前月の19.01と比べて著しい活動鈍化を意味する。またこれは2001年7月の調査開始から2番目に低いレベルである。設備投資、テクノロジー投資も前月から低下した。
物価については、支払い見通しが54.74、受取り27.37と前月からほぼ変わらなかった。
Posted by 直