2008年02月21日(木)
2月フィラデルフィア連銀指数は前月から悪化、予想も下回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した2月の企業景況感指数はマイナス24.0となった。前月にマイナス20.9で2001年の米同時テロを受けた翌10月以来の低水準を更新したが、今月は一段と落ち込み2001年2月以来、ちょうど7年ぶりの低いレベルである。
活動別では、出荷が前月からほぼ10ポイント下がってマイナス12,2となり、これは2001年11以来の低水準だった。在庫や受注残、納期も前月から更なるダウン。しかし、新規受注はマイナス10.9で、前月のマイナス15.2から下げ渋った。雇用は前回調査でマイナス1.5と2003年9月以来で縮小したのが、直近はプラス2.5に改善した。物価の上昇圧力は鈍化。生産コストを示す支払い指数が前月の49.8から46.6、販売価格を示す受取り指数は32.0から24.3にそれぞれ下がった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数はマイナス16.9だった。同指数がゼロを下回ったのは2001年1月以来。しかも、水準的には1990年9月以降みたことのない低さである。新規受注がマイナス7.8と1995年3月以来のマイナス圏。雇用を占う指数はマイナス8.8。2001年10月以来でゼロを割り込み、水準的には2001年1月以来。出荷や設備投資はプラス圏にはとどまったが、前月に比べて大きくダウンした。物価については将来の鈍化観測が強まった模様。支払い見通し指数が前月の半分に近い36.8、受取り見通し指数も32.1と前月を下回った。
Posted by 直