2008年05月01日(木)
4月ISM製造業指数は48.6と前月から横ばい、予想は上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、4月の製造業景況感指数は48.6だった。前月から変わらず、市場予想と比べてもやや高い。それでも、指数は2月から3ヶ月連続して好不調の分岐点である50を下回り、ISMでもビジネス情勢がなお振るわないことを認識している。
雇用が45.4と2003年5月以来の低水準だった。また、雇用指数は昨年11月から50を超えたことがない。新規受注は前月と同水準の46.5。これで 5ヶ月連続して節目割れである。一方、生産、在庫も再び50を下回ったが、水準的には前月より高い。受注残は前月の47.5から51.5と拡大に戻ったことを示す。輸出用受注は57.5で、3ヶ月ぶりの高水準だった。
価格指数は前月の83.5から84.0に小幅上昇した。2005年10月以来の高値更新でもある。調査では、エネルギー価格の高騰による影響を訴える向きが多く、金属などほかの商品高やドル安のインパクトにも指摘が挙がった。食品メーカーからはバイオ燃料と投機筋が商品価格を押し上げているとコメントしたことも伝えられている。
Posted by 直