2008年05月06日(火)
EIAアウトルック、世界原油需要見通しを小幅上方修正
[エネルギー]
米エネルギー省情報局は6日に発表した短期アウトルックで、08年度の世界石油需要を日量8,661万バレルと推定、前月より3万バレルと小幅ながら引き上げた。景気後退懸念が強まっている米国の需要見通しが10万バレル引き下げられる一方、中国が5万バレル引き上げられるなど途上国の上方修正がそれを上回った。09年度は日量8,795万バレルと6万バレルの上方修正。前年からの需要の伸びは08年度が121万バレル(1.42%)、09年度が134万バレル(1.55%)となる。
一方、世界供給は08年度が8万バレルの下方修正、09年度はOPECの生産見通し引き上げに伴い37万バレル上方修正された。OPECの4月産油量は日量3,178万バレルと前月から53万バレル減少。パイプライン攻撃やストの影響でナイジェリアの生産が 25万バレル減少したほか、イラクが20万バレル、サウジの生産が10万バレル減少したのが目立った。生産余力はサウジに日量190万バレルあるだけという。
価格見通しは08年のWTI原油平均価格が1バレル109.53ドルと前月から8.92ドルの引き上げ、09年度は103.17ドルに軟化するとしている。レギュラーガソリンの小売価格は08年度が1ガロン3.52ドルと0.16ドルの引き上げ、09年度は3.44ドルとした。
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