2008年05月09日(金)
米レストラン産業、年内のメニュー料金上昇基調見通す
[金融・経済]
全米レストラン協会は9日、食品コストの高騰を反映して年内のメニュー料金が上昇基調を維持する見通しを示した。同協会が発表した声明では、卸売りベースでの食品インフレは27年ぶりの高水準と指摘。2007年に前年比7.6%上がり、今年に入ってからも3月末時点で前年同期に比べて8.5%高いという。さらに、小麦粉の87%、鶏卵73%、食用油49%など個別に年初から大きく値上がりしていることを挙げている。しかし、多くの経営者はコスト対策として生産性の向上を狙った技術の取入れなど値上げ以外の方法に関心を向けているとも述べた。
同協会はまた、コスト問題に加えて一般的な景気減速による業界への影響にも触れている。レストラン経営者の調査結果で、売上や景気の見通しが急速に悪化したとコメント。過半数が3月の既存店売上高減少や客足が細ったと答えたという。
Posted by 直