2008年05月15日(木)
OPEC、08年度世界石油需要を小幅下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、08年度の世界石油需要を日量8,695万バレルと推定、前月から2万バレル下方修正した。北米の需要が9万バレル引き下げられるなどOECD諸国で11万バレルの引き下げとなった一方、中国をはじめとしたアジア地域、南米などの見通しが引き上げられた。07年度の需要は8,579万バレルと3万バレル引き上げた。前年からの需要の伸びは、08年度が116万バレル(1.35%)、07年度が118万バレル(1.39%)となる。
非OPEC諸国の08年度生産見通しは日量5,018万バレルと11万バレルの下方修正。07年度は日量 4,943万バレルと1万バレル下方修正された。OPECの4月生産は日量3,170.2万バレルと前月から39.2万バレル減少。パイプラインへの攻撃やエクソンモービル子会社のストで生産が停止したナイジェリアが25.1万バレル減少したのが響いた。
OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年が日量3,184万バレルと前月から9万バレルの引き上げ。07年も3,196万バレルと4万バレル引き上げられた。08年1-3月期は日量3,229万バレル、需給バランスは29万バレルの供給不足となった。4-6月期はOPECに対し3,124万バレルの需要が見込まれる。
Posted by 直