2008年05月15日(木)
ストラテジーグレイン、08/09年度のEU穀物生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは15日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを10万トン引き上げて2億8910万トンとした。一方、2007/08年度を60万トン引き上げて2億5580万トンに改定したため、2008/09年度は前年比13.0%と前月より僅かに小幅の伸びをみている。
作物別では、コーン見通しを前月報告での5730万トンから5760万トンに上方修正した。前年と比べて20.5%増加の見方である。デュラム小麦も前回より多めにみている。穀物生産で最も規模の大きい軟質小麦は前年度を14.8%上回る1億2830万トンと予想。前回報告より20万トン削減し、また、今後の天候次第で1億1100万トンまで引き下げもありえると述べている。反面、天気に恵まれれば1億4400万トンまで上方修正の可能性もあることを示唆した。
ストラテジーグレインはこのほか、2007/08年度のコーン輸入見通しを100万トン引き下げて1170万トンとした。さらに、2008/09年度分も同様に100万トン下方修正し、430万トンに落ち込む見方。国内供給の増加で輸入需要が落ちていることを指摘している。
Posted by 直