2008年05月16日(金)
4月住宅着工件数は前月比8.18%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、4月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比8.18%増の103万2000戸となった。3月に1991年5月以来の100万割れとなったのから改善。市場予想も大きく上回った。市場別で前月より減少したのは北東部のみ。規模にして8万9000戸で、これは1991年2月以降初めて9万戸を下回った。一方、中西部で24.41%増え、15万8000戸と昨年11月以来の高水準だ。西部では18.50%アップ。こちらは昨年10月に次ぐ26 万9000戸に増加した。南部は3.61%と比較的小幅の伸びだが、前月に15年ぶりで割り込んだ50万戸台に戻った。住宅タイプ別では一戸建てが 1.70%減少した一方、5世帯以上の集合住宅は40.52%のプラスである。前年比は全体で30.60%減少した。全ての市場が前年割れとなり、タイプ別でも一戸建てが4割を超える落ち込み。しかし、集合住宅だけは28.85%一年前を上回っている。なお、3月の着工件数は速報段階での94万7000戸から95万4000戸に改定となった。
先行指標となる建築許可件数は97万8000戸で、前月より4.94%多い。11ヶ月ぶりの増加で、予想外の前月比プラスでもある。ただし、市場別でまちまち。増加したのは西部と中西部で、11.92%、26.98%それぞれアップ。一方、北東部と南部が揃って2%近い減少だった。年初からのデータ改定により南部の建築許可はこれで5ヶ月連続ダウン。49万3000戸と1993年6月以来まで遡る低さだ。タイプ別では一戸建てが4.03%増加した。集合住宅のうち5世帯以上が7.30%増となり、2-4世帯も前月比プラス。4月の建築許可は前年同月を34.32%下回った。全ての市場、住宅タイプが前年割れである。
Posted by 直