2008年05月30日(金)
4月個人所得は0.17%増、個人消費支出は0.21%増
[経済指標]
4月の個人所得は前月比0.17%増となった。前月の伸び率が0.37%(速報値0.32%から修正)だったため、4月はペースが一段とスローダウンして 1月以来の低い伸びである。家賃収入が1割強アップで、これは昨年末以来のプラス転換。社会保障支給などに伴う収入が前月分の上方改定に伴い2ヶ月連続して1%近く増加し、これには税金還付の小切手支給による押し上げ効果があった。一方、給与所得が0.22%減り、昨年4月以来、ちょうど1年ぶりの減少。可処分所得は 3月に0.34%増だったのに対して4月は0.22%のプラスだった。
個人消費支出は0.21%増えた。所得と同様に3月の0.42%(0.43%から修正)を下回る伸び。非耐久財が0.12%、サービス0.38%それぞれ増加だが、前月に比べると伸び悩んだ。また、耐久財への支出が0.51%、2ヶ月ぶりの減少となった。
貯蓄率は0.71%だった。前月が速報段階での0.24%から0.75%に大きく上方修正となり、4月は前月比格で小幅低下だ。
物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比で0.23%上昇した。前月の0.31%上昇(修正値)からペースが鈍った。前年比も3.16%上昇と、前月時点での伸び率よりやや低い。金融当局がインフレの目安にしているといわれるエネルギーと食品を除いたPCEコアは前月比0.14%上がり、これも2月を下回る伸びだった。前年比は2.09%上昇した。前月とほぼ同水準。
Posted by 直