2008年12月01日(月)
米景気、昨年12月に拡大のピーク迎えその後着実に後退・NBER
[金融・経済]
全米経済研究所(NBER)は1日、米国が景気後退(リセッション)局面にあると発表した。声明によると、NBERのビジネスサイクル委員会は先月28日の会議で、2001年1月に始まった景気拡大は昨年12月にピークを迎え、その後着実に後退しているとの判断となった。
NBERは、2四半期連続のマイナス成長がリセッションの定義とする一般的な見解を認識しながら、NBERでは四半期ごとの雇用と所得、鉱工業生産、売り上げを指標に、数ヶ月にわたる著しい活動の落ち込んでいるかどうかで判断しているという。先月終わりの会議では、雇用と所得が昨年12月、国内生産は今年 1月にそれぞれピークとなり、販売の拡大基調も今年6月に止まったとコメント。
NBERビジネスサイクル委員会にはカリフォルニア大学バークレー校のローマー教授も委員を務めていたが、オバマ次期米大統領による大統領経済諮問委員会(CEA)委員長への指名に伴い先月25日に退任していた。このため、28日の会議にも出席しなかったという。
Posted by 直