国際コーヒー機関（ICO）は15日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産推定を引き上げた。最新予測は前年比9.1%増の1億2879万袋。前月時点に見越していたのが1億2609万袋だった。ICOは、インドネシアの生産改定が全体の上方修正につながったという。583万3000袋から863万8000袋に引き上げ､従来は前年割れの見方が11.1%増に転じた。エクアドルや一部中米の生産も引き上げた。

2009/10年度の生産については引き続き具体的な生産見通しを控えている。ブラジルの最新政府見通しが3910万袋となっていることを指摘。また、アジアなど一部で生産増加が見込まれていることも記しながら､まだ全体を占うのに情報不足とのことである。

ICO は、2008 年のコーヒー消費推定を1億2832万袋から1億2845袋に一段と引き上げた｡前年から1.1%増加をみている格好になる。経済危機でも消費増加は変わらず、これはブラジルなど輸出国での需要が伸びていることが寄与しているという。一方、2009年の消費に関すると北米や西欧、日本で安定化を見込むが一部途上国ではスローダウンのサインがあることも認識した。