2009年07月13日(月)
カナダ農務省、2009/10年度小麦生産見通し下方修正
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)は7月10日付の 2009/10年度(8-7月)穀物・油種需給見通しで、全小麦の生産を38万8000トン引き下げた。最新予測は前年比22.8%減の2210万トン。 3月に下方修正、4月には上方修正してから新たな改定であり、最新予測は1月に初回予測を発表してから最も規模が小さい。
コーンは32万5000トン引き下げ、3.9%減の1017万5000トンと見通す。大豆は340万トンから355万トンに一段と引き上げた。前年からは6.4%増の見方。カノーラは15万トン上方修正し、前年を18.5%下回る1030万トンとみている。
輸出に関すると、全小麦を前年比9.9%減の1630万トンと見通す。従来の1750万トンから引き下げ、3月時点での予測1690万トンも下回る。コーンは前年と同水準の30万トン見通しで据え置いた。カノーラは650万トンから620万トンに2ヶ月連続で下方修正。前年からは19.5%ダウンを見越す。大豆は10万トン引き上げ、190万トンを見込む。上方修正により、前年度推定18万5000トンを上回る見方となった。
当局はこのほか、全小麦の国内消費を170万トン引き下げ、702万1000トンとした。前年から19.5%減少するのをみている。期末在庫は前年度の 645万トンから525万トンに縮小を見通し、従来予測より115万トン引き下げでもある。コーン消費は17万5000トン少ない1227万5000トン見通しに改定し、これは前年比2.2%減。在庫見通しは前年度より10万トン多い120万トンを維持した。
大豆消費を一年前より 10.0%増えて185万トンとし、これは2万5000トンの上方修正だ。在庫は前年を7万5000トン上回る30万トンで据え置き。カノーラ消費見通しは35万トン下方修正して前年比20.4%増の550万トンとした。在庫見通しは100万トン引き上げ70万トンに改定したが、前年度の200万トンは大きく下回る見方のままである。
Posted by 直