2009年07月14日(火)
6月生産者物価指数1.76%上昇、2007年11月以来の高い伸び
[経済指標]
米労働省が発表した6月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.76%上昇した。3ヶ月連続アップとなり、また伸び率は2007年11月以来の高水準である。市場予想も大きく上回った。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が前月から0.53%、2008年10月以来の高い伸び。予想以上の前月比プラスとなった。
エネルギーが前月に比べて6.63%高く、このうちガソリンが13.89%上昇した。いずれもPPI同様に2007年10 月以来の高い伸びである。暖房油は15.44%上がり、天然ガスが住居用、工業用ともに昨年7月以来のプラス転換。食品は1.15%上昇した。野菜が2割を超える値上がりとなり、卵も約1割アップ。魚介類や精米、牛肉などは下げた。
資本財が0.51%上昇した。中でも小型トラックが 3.37%のプラスとなり、事務機器や船なども高い。一方、コンピューター、油田関連機器の値下がりも目立つ。消費財は2.16%高く、前月から上昇ペース加速。ガソリンなどエネルギー以外にも医薬品や化粧品などが上がった。また、乗用車が1.99%上がり、これは2006年9月以来の高い伸びである。中間財が2ヶ月続けて上昇となった。また、コア部分は9ヶ月ぶりのプラス転換である。原材料が3ヶ月連続プラスで、コアは2ヶ月続けてアップ。
PPIは前年比較すると4.31%下落した。前年割れは7ヶ月連続。ただ、5月に4.71%と1949年10月以来の大きな前年比マイナスとなったのからやや下げ渋った。コアの前年比伸び率は3.36%。
Posted by 直