2009年07月15日(水)
7月NY連銀指数はマイナス0.55、予想以上に改善
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した7月の製造業景況感指数はマイナス0.55となった。15ヶ月連続してマイナス圏で推移しているが、7月はこの間で最もゼロに近く、また市場予想も上回っている。
活動別にはまちまちだ。改善したのは新規受注で、昨年10月から今年6月までマイナス圏で推移していたのから、7月にはゼロを超えて5.89となった。これは2007年12月以来の高水準にもなる。また、出荷は前月のマイナス4.84からプラス10.97に上昇。昨年7月以来、ちょうど一年ぶりの高水準だ。雇用は13ヶ月連続でゼロを下回っているが、前月のマイナス21.84からマイナス20.83にやや上がった。一方、受注残はマイナス12.50、納期マイナス14.58とそれぞれ前月よりダウン。在庫はマイナス36.46で、2001年7月に調査が始まってから最低を記録した。
生産コストを示す支払い指数がプラス10.42と昨年11月以来でゼロを上回った。販売価格を表す受取り指数はマイナス8.33。6ヶ月ぶりの低水準になった。
6ヶ月先の期待指数は33.99だった。6月に47.81と2007年7月以来の高水準を記録したのから低下し、3ヶ月ぶりの低水準である。出荷が 30.68、新規受注36.88、受注残3.35とそれぞれ4月以来の水準にダウン。雇用が前月の16.12から6.54に低下した。設備投資については 2.08、テクノロジーだけで1.04といずれも前月より低い。在庫はマイナス13.54、3ヶ月ぶりの低水準。
物価見通しに関すると、支払いが10.34から26.04と2倍以上に上がり、昨年10月以来の高水準となった。受取りはマイナス5.21。6ヶ月連続でゼロを下回っている。
Posted by 直