2009年11月10日(火)
USDA需給:小麦と大豆在庫は予想以上、コーンは予想下回る
[穀物・大豆]
米農務省が発表した11月の需給報告によると、小麦の09/10年度米国内需給は生産が22億1,600万ブッシェルと、収穫面積の引き下げにより硬質赤色種とデュラム小麦で合計400万ブッシェルの小幅下方修正となった。需要面では成約の低迷が続く輸出需要が2,500万ブッシェルの引き下げとなった。期末在庫はこれを受けて2,100万ブッシェル引き上げられ、8億8,500万ブッシェルと10年ぶりの高水準となった。在庫率は42.2%まで上昇している。
コーンの09/10年度米国内需給は生産が129億2,100万ブッシェルと前月から9,700万ブッシェルの下方修正。中西部の悪天候による収穫の遅れの影響で、イールドが1エーカー162.9ブッシェルと1.3ブッシェル引き下げられたのが背景にある。一方、需要面ではこのところ成約ペースが鈍ってきた輸出が5,000万ブッシェルの下方修正。これを受けて期末在庫は16億2,500万ブッシェルと前月から4,700万ブッシェル引き下げられた。
大豆の09/10年度米国内需給は生産が33億1,900万ブッシェルと前月から6,900万ブッシェルの上方修正。悪天候により収穫が大幅に遅れたにもかかわらず、イールドが1エーカー43.3ブッシェルと0.9ブッシェル引き上げられたのが背景にある。需要面では国内圧搾需要が500万ブッシェル、輸出が2,000万ブッシェルの上方修正。これを受けて期末在庫は2億7,000万ブッシェルと4,000万ブッシェルの大幅引き上げとなった。在庫率は8.5%まで上昇している。大豆ミールの期末在庫は前月から修正なし、大豆油はバイオ燃料需要見通しが1億ポンド引き上げられたことを受け、期末在庫が7,600万ポンドの下方修正となった。
Posted by 直