2009年11月18日(水)
10月の新規住宅着工52.9万戸、予想下回る
[経済指標]
米商務省によると、10月の新規住宅着工件数は年率換算で52万9000戸だった。前月比10.64%減少に転じ、4月以来の低水準。市場予想も下回った。なお、9月の着工件数が速報の59万戸から59万2000戸に改定となり、一方、8月分は58万1000戸と従来推定58万7000戸より縮んだ。
全ての市場で前月から落ちた。着工件数の最もきつい減少が北東部の18.84%。しかも、5万6000戸と6ヶ月ぶりの低水準となった。次いで中西部の 10.58%減。5月以来で10万戸を割り込んだ。南部が9.63%のマイナス転落で、西部は8.47%減少により3月以来の低水準だ。前年比較だと全体で30.67%減少。市場は軒並み前年割れとなり、南部の33.17%減とほかの市場に比べて特にきつい落ち込みだった。住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比6.85%、5世帯以上の集合住宅は33.33%それぞれ減った。前年比だと一戸建てが10.86%のマイナス。集合住宅は78.08%減少した。
先行指標となる建築許可件数は前月比4.00%減少し、55万2000戸だった。5月以来の水準に落ち、やはり市場が見越していたより低い。
市場別にはまちまちだった。南部と西部が5.82%,6.67%それぞれ減少。反面、北東部は横ばいで、中西部の建築許可が2.02%増えて10万戸台に持ち直した。しかし、前年比較になると各市場ダウンで、西部が29.11%と最も大きな減少。全体で24.28%落ちた。住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが前月比0.22%減。集合住宅にしても、5世帯以上が18.27%ダウンで、2-4世帯も1割強の減少。一戸建てと集合住宅ともに前年比マイナスでもあった。
Posted by 直