2007年02月12日(月)
天然ガスカルテル結成を検討、ロシア大統領
[エネルギー]
ロシアのプーチン大統領は訪問先のカタールでハマド首長との会談後に会見を行い、天然ガス生産国同士の協力関係強化を図り、輸入国に対すると、天然ガスカルテルの結成に前向きな姿勢を示した。我々はカルテル結成を否定しないが、(結成に当たっては)更なる調査、検討が必要と、今後も話し合いを継続する意向を示した。4月にドーハで開かれる天然ガス会議に専門家チームを派遣、OPEC同様のカルテルを作るための詳細を協議するという。
ロシアとカタールは販売市場が異なるため競合国とはならないが、お互いが協力することは非常に重要だと強調、同じ生産国として国益を守る必要があるとした。
一方、ハマド首長協議の内容を支持するとしたものの、天然ガスの販売契約は25年にも及ぶ長期のものが多く、OPECのように市場を操作できるかについては不透明との見方を示した。
天然ガスカルテルについてはイランが強い意欲を示しており、先月には同国最高指導者のハマネイ師がロシアのイワノフ国防相に対し結成を呼びかけた経緯がある。その際国防相、興味はあるものの計画はないと否定的な見解を示していた。
Posted by 松