2007年03月02日(金)
株価急落は大きな問題ではない、セントルイス連銀総裁
[要人発言]
セントルイス連銀のプール総裁は2日、チリのサンチアゴで開かれた会議での講演後にインタビューに答え、最近の株価急落は大きな問題ではなく、市場の反応も落ち着いているとの見方を示した。講演はオイルショックとその景気への影響についてのもので、景気見通しに触れることはなかった。
今回の急落で従来の景気見通しを変えることはなく、米経済がリセッションに陥るともないと発言。また、グリーンスパンFRB議長がリセッションを予想する発言をしたことが株価急落につながったという見方についてはこれを否定した。また、個人的な見解として、FEDがこのことで何か行動を起こす必要はないともしている。その一方で、下落局面はまだ終了していないかもしれないとの指摘、市場は新たな下落がないのか、様子を見ている状態だとした。また、これは予想ではないと強調した上で、今後数ヶ月の間は景気が弱含むのに伴い、FEDの行動を期待して金利が低下するとの見方を示した。
為替については、一時的な円キャリートレードの解消が現在の急激な円高をもたらしているが、キャリートレードそのものが根本的に瓦解してしまう兆候は見られないと述べた。
プール総裁は今年度のFOMC投票メンバー
Posted by 松