2007年03月04日(日)
4-6月期に向け需給は引き締まる、ナイジェリア石油相
[エネルギー]
ナイジェリアのダウコル石油相は4日、訪問中の北京でインタビューに答え、今月15日に開かれるOPEC総会で追加減産を行う必要のないとの考えを述べた。現在OPEC加盟国は過去2回の総会で決定した合計で日量170万バレルの減産のうち、75%を達成していると指摘。減産が遵守されていることで需給が引き締まる可能性が出てきており、OPECが急いで追加減産を行う必要は感じられないという。ナイジェリアは約30万バレル生産量を減らしており、1-3月期の生産量は平均で日量202.5万バレルになるとの見通しを示した。
今年度の非OPEC諸国による生産は当初予想に届かない可能性があり、需給逼迫の度合いを深めることになると指摘。イラクの生産は最悪でも日量180万バレルはあったが、今後情勢が安定しなければこの水準に達しない事もあり得るという。他にはイランの核開発を巡る緊張が高まっていることも生産に影響するとし、これらの状況を考慮すれば、4-6月期に向けて需給は引き締まることになると予想した。
Posted by 松