2009年10月14日(水)
9月小売売上は前月比1.49%減、ex-Auto は予想上回る伸び
[経済指標]
米商務省によると、9月の小売売上高は前月比1.49%減少した。前月の2.16%増からマイナス転落。しかし市場が予想していたほどは落ち込まなかった。なお、前月の伸び率は速報の2.67%から改定。
自動車及び部品が10.40%ダウンとなった。8月に政府の買い換え奨励プログラムを反映して大きく伸びた反動から落ち込みがきつい。自動車関連以外に前月を下回ったのは建設資材・造園(0.24%減)と無店舗販売(0.09%減)。残るカテゴリーはほぼ軒並み増加だったが、前月より伸びペースが鈍い。家具が1.41%、ガソリンスタンド1.15%とそれぞれ1%を超えるプラス。健康関連は0.84%アップで、これだけは8月以上の増加でもあった。電気製品は横ばい。
小売売上高は自動車関連を除くと0.46%増え、こちらは予想以上の伸びだった。ガソリンを除いて1.74%減少。自動車とガソリンを除くと0.38%のプラスとなる。
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2009年10月09日(金)
8月貿易収支は307.1億ドルの赤字、予想下回る
[経済指標]
米商務省が発表した8月の貿易収支は307億1000万ドルの赤字となった。市場予想を下回る。前月から3.58%、3ヶ月ぶりの減少。7月の赤字は速報の319億5900万ドルから318億5000万ドルに改定。貿易赤字は年初からあわせて 2379億7400万ドルで、前年同期から51.56%縮小した。
8月の輸入が0.57%減り、これも3ヶ月ぶりのマイナス転落である。モノの輸入が0.63%ダウン。カテゴリー別で落ち込みが目立ったのが工業品で2.57%減少だ。工業品ダウンの要因は原油。季節調整前で前月から 6.10%減って173億8169万3000ドルとなった。単位価格は6ヶ月続けて上がり64.75ドル。しかし、買い付け規模が一ヶ月前を9.40%下回り、日量865万9000 バレルと3ヶ月ぶりの水準に落ちた。原油は季節調整後でも工業品で最も減少幅が大きい。このほか、液化石油ガス、燃料オイルも前月より減り、またアルミや銅もダウン。
消費財が1.99%のマイナス転落となり、食品・飼料・飲料が1.90%、2ヶ月連続減少した。資本財も0.22%減で、民間航空機、コンピューター、民間機エンジンが減少幅で上位3位を占めている。自動車関連だけ8.64%増加した。3ヶ月連続プラスでもあり、ただし、前月の伸び率2割強と比べるとペース鈍化になる。サービス輸入は0.34%、3ヶ月ぶりに前月からダウンだった。
輸出は一ヶ月前から 0.18%増加した。4ヶ月連続プラス。ただし、前月の2.50%より著しく伸び悩んだ。モノの輸出が0.04%増と辛うじて5月からの増加基調を維持。カテゴリー別でもまちまちだ。工業品が3.76%、4ヶ月連続アップとなった。食品・飼料・飲料は1.24%のプラス転換。8月のカテゴリー別では自動車関連の7.30%が最も高い伸び。ただ、これは前月に2割を超える増加だったのと比べるとペースは鈍い。一方、資本財4.09%、消費財1.17%とそれぞれ減少。民間航空機やコンピューター関連、工業用機械、また、消費財なら美術骨董、宝飾品などのマイナス幅が特に大きい。サービス輸出は0.48%増加した。3ヶ月連続増も、伸び率は前月の約半分だ。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比2.73%減の376億9700万ドルだった。非石油が10.21%減少した一方で、石油関連は2.56%のプラス。
国別で赤字最大の対中国が202億3100万ドルとなった。前月の204億1700万ドルから縮小に転じた。反面、日本とのギャップは38億8700万ドルから43億3800万ドルに拡大。メキシコも前月の29億3400万ドルを上回る39億5000万ドル。逆にドイツとのギャップは32億4000万ドルから21億4800万ドルに縮み、メキシコと3-4位の順位が入れ替わった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は63億6900万ドルで、前月の69 億4800万ドルより縮小した。
Posted by 直
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