2009年10月15日(木)
2009/10年度世界砂糖生産は4.6%増見通し・独FOリヒト
[砂糖]
ドイツ調査会社FOリヒトは15日に発表した2009/10年度の世界砂糖需給見通しで、生産を前年比4.6%増の1億5690万トンとした。ただ、生産改善でも需給逼迫改善には物足りないといい、2年連続の供給不足を見越す。在庫の取り崩しも進む見方である。
最近の価格上昇で生産意欲が上向いても、2009/10年度収穫用の作付には間に合わなかったという。ただ、2010/11年度の供給を押し上げる可能性があるとの見方も示した。
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10月フィラデルフィア連銀指数は11.5に低下、予想下回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した10月の企業景況感指数は11.5となった。3ヶ月連続でゼロを超えたが、前月の14.1より低下。市場予想も下回った。
新規受注は前月の3.3から6.2に改善し、これは2007年12月以来の高水準となった。受注残が前月のマイナス7.4より上がってマイナス1.3。 2007年8月からマイナス圏で推移しているが、10月はこの間で最もゼロに近い。雇用も昨年6月からゼロを超えたことはないものの、10月にはマイナス 6.8に上がり、昨年9月以来の高水準となった。一方、出荷が前月の8.2から3.3に下がった。在庫がマイナス31.8で、6ヶ月ぶりの低水準だ。労働時間は前月のマイナス3.9を下回るマイナス4.7。
生産コストを示す支払い指数が21.3となり、前月の14.9から上昇した。昨年9月以来の高水準を更新だ。販売価格を示す受取り指数はマイナス4.3。前月のマイナス10.6を上回り、しかし8月のマイナス1.5と比べるとまだ低い。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が8ポイント下がって39.8となった。4月以来の低水準。新規受注が40.3、出荷37.8でいずれも6ヶ月ぶりの水準にダウン。雇用が7.4となった。5月からゼロより高く推移しているが、10月はこの間で最低。反面、設備投資は8.5、昨年9月以来の高水準に改善した。
支払い見通し指数が9月の40.7から32.8に下がり、反面、受取り見通し指数は前月の9.7から11.0に上がった。
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ストラテジーグレイン、EU小麦生産見通し110万トン引き下げ
[経済指標]
ストラテジーグレインは15日に発表したレポートで、2009/10年度の欧州連合(EU)軟質小麦生産見通しを前年比 7.9%減の1億2900万トンとした。従来予測より110万トン引き下げ。作付を10万ヘクタール下方修正し、2260万ヘクタールとみる。これは前年より3.0%ダウンの見方。イールドは前年度の6.0トンから5.7トンに低下の見通しを維持した。
コーン生産推定は5億6900万トンで据え置いた。前年比較で8.7%減の見方だ。イールドが前年より0.3トンダウンで8.5トン。ストラテジーグレインは穀物全体で90万トン下方修正し、前年比7.0%減の2億9030万トンを見越す。
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10月NY連銀指数は34.57に上昇、04年5月以来の高水準
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した10月の製造業景況感指数は34.57となった。前月の18.88から上昇し、2004年5月以来の高水準である。市場予想も上回った。
雇用が10.39となった。前月のマイナス8.33から上昇。昨年7月以降続いたマイナス圏での推移が止まっただけでなく、2007年10月の17.44に次ぐ水準にアップだ。新規受注が30.82で2005年8月以来、出荷は35.08で2006年3月以来の高水準をそれぞれ更新。受注残は2.60となった。昨年3月以来でゼロを超え、また2007年10月以来、ちょうど2年ぶりの高水準である。納期は昨年3月に次ぐ高水準の3.90。労働時間は 20.78と、2007年10月以来で20を超えた。在庫は前月のマイナス25.00マイナス18.18にやや改善。
生産コストを示す支払い指数が19.48で、前月の20.24から低下した。一方、販売価格を表す受取り指数はマイナス5.19。昨年12月からマイナス圏での推移を続け、また10月には前月のマイナス3.57からややダウン。
6ヶ月先の期待指数は3.40ポイント上がって55.69となった。2004年10月以来の高水準を更新。新規受注が2005年8月以来となる52.36に改善し、出荷も53.28と2004年10月以来の水準にアップである。受注残は2007年2月以来となる10.90に上がった。雇用が前月を約10ポイント上回る18.84で、これは昨年9月以来の高水準だ。設備投資については18.18、テクノロジーだけで12.99とそれぞれ前月より高い。
物価見通しに関すると、支払いが36.90から24.68に下がった。4ヶ月ぶりの低水準にもなる。反面、受取りは9.52から10.39に上がり、昨年10月以来の高水準。
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失業保険申請件数は前週から1万件減少、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した10月10日までの週の失業保険新規申請件数は51万4000件となった。前週から1万件、2週連続減少し、1月3日までの週以来の低水準を更新。市場予想も下回った。なお、前週分は速報の52万1000件から52万4000件に改定。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は10日時点で53万1500件だった。これは1月17日時点での52万6500人に次ぐ低水準。前週の54万500件(修正値)から6週続けての減少である。
失業保険の継続受給件数は10月3日時点で599万2000件となった。前週の606万7000件(修正値)から7万5000件のマイナスで、4週間続けて減少である。この結果、継続受給は3月28日以来で600万を割った。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2009年10月14日(水)
FOMC、一部メンバーは証券買い取り額の引き上げを支持・議事録
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が14日に発表した9月22-23日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によると、メンバーの中に金融政策方針について異論があった。経済活動がなお振るわず、一方、長期のインフレ期待が落ち着いているとの見方からフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準をゼロ-0.25%のレンジを保つことに全会一致。しかし、当局の証券買い取りプログラムについて、景気回復を速めるために住宅ローン担保証券(MBS)購入額を1兆2500億ドルから増やすのを支持する向きもあったという。
もっとも、あるメンバーは景気見通しが改善していることを指摘し、減額が妥当との判断を示していたようだ。FOMCは結果的に規模の変更は見送り、しかし購入ペースをスローダウンさせてプログラムの終了期限を今年末から来年3月末に延長を決めた。また、会合時ではまず景気や金融市場の展開をみながら判断する柔軟性を維持することにしたという。
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09/10年度仏軟質小麦生産前年割れ見通し・FranceAgriMer
[穀物・大豆]
フランス政府機関FranceAgriMerは14日、2009/10年度の国内軟質小麦生産が前年割れとなる見通しを発表した。3660万9000トンの予測で、2008/09年度の推定3705万9000トンを下回る。2009/10年度コーン生産も前年度の
推定1566万6000トンから1507万9000トンに減少と見越す。
2009/10 年度の輸出見通しについては、小麦の欧州連合(EU)向けを前年比4.9%増の709万トンEU圏外向けは8.7%減の875万トンとした。コーンはEU 内で一年前から8.1%増えて635万トンとみており、反面、圏外向けは一年前の半分以下である150万トンとみる。
小麦の期末在庫を前年度の309万6000トンに対して2009/10年度に351万1000トンとなるとの見方を示した。コーン在庫は一年前を11万トン下回る223万2000トンと見通す。
FranceAgriMerは仏穀物局(ONIGC)など5つの政府機関を一つに統合して設立たものである。4月にそれまでONIGCが手掛けていた月次穀物報告を引き継いだ。
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コロンビアコーヒー局幹部、2009年生産推定再び引き下げ
[コーヒー]
コロンビアコーヒー局(Fedecafe)の幹部は14日に記者団に対し、 2009年の国内コーヒー生産を930万袋とみていることを明かした。8日に950万袋との見方を示し、3回目の下方修正をしていたが、一段と引き下げた格好になる。一方、2010年には1100万袋以上に増加を見通した。
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現在の原油価格上昇は一時的なもの、インドネシアエネルギー相
[エネルギー]
インドネシアのプルノモエネルギー天然資源相は14日、現在の原油価格上昇は冬の暖房需要期を前に下一時的名ものであるとの見方を示した。ダウジョーンズが伝えた。もっとも、政府は来年度の予算に影響を与える原油価格動向を常に注視しているという。価格が過去に150ドルまで急騰しても経済は何とか持ち堪えたが、政府の予算には影響を与える可能性があるとした。
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9月小売売上は前月比1.49%減、ex-Auto は予想上回る伸び
[経済指標]
米商務省によると、9月の小売売上高は前月比1.49%減少した。前月の2.16%増からマイナス転落。しかし市場が予想していたほどは落ち込まなかった。なお、前月の伸び率は速報の2.67%から改定。
自動車及び部品が10.40%ダウンとなった。8月に政府の買い換え奨励プログラムを反映して大きく伸びた反動から落ち込みがきつい。自動車関連以外に前月を下回ったのは建設資材・造園(0.24%減)と無店舗販売(0.09%減)。残るカテゴリーはほぼ軒並み増加だったが、前月より伸びペースが鈍い。家具が1.41%、ガソリンスタンド1.15%とそれぞれ1%を超えるプラス。健康関連は0.84%アップで、これだけは8月以上の増加でもあった。電気製品は横ばい。
小売売上高は自動車関連を除くと0.46%増え、こちらは予想以上の伸びだった。ガソリンを除いて1.74%減少。自動車とガソリンを除くと0.38%のプラスとなる。
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