2010年03月04日(木)
失業保険申請件数は前月から2.9万件減少、予想もやや下回る
[経済指標]
米労働省が発表した2月27日までの週の失業保険新規申請件数は前週比2万9000件減の46万9000件だった。3週間ぶりの低水準で、市場予想もやや下回った。なお、前週分は速報の49万6000件から49万8000件に上方改定。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は27日時点で47万750件となり、これは前週の47万4250件(修正値)からダウンである。
2月20日時点の失業保険継続受給件数は450万件だった。前週の463万4000件(同)を下回り、昨年1月3日以降最小だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れである。
Posted by 直
2010年03月03日(水)
米景気、前回報告からペース緩やかにも拡大続く・FRB
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)は3日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、12ある地区連銀のレポートに基づいて前回報告後も景気拡大が続いたとの見解を示した。伸びペースは全般に緩やかといい、また2月初めの大雪による影響が複数の地域にあったことを指摘。アトランタとセントルイス各地区はまだら模様としながら、セントルイス地区では一部セクターで改善サインが増えていることも伝えたという。リッチモンド地区では2月の悪天候による影響が特にきつく、経済活動も振るわなかったとのことである。
今回のベージュブックは2月22日までに収集した情報データをもとにカンザス・シティ連銀が取りまとめた。3月16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での政策決定における討議資料となる。
Posted by 直
2月ISMサービスは53.0に上昇、予想も上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、2月の非製造業(サービス)NMI指数は前月より2.5ポイント上昇し53.0となった。2008年1月の指数算出開始から最高になる。市場予想も上回った。ビジネス指数は前月の52.2から54.8に上がり、これは2007年10月以来の高水準だ。
2月にビジネスの伸びを報告した産業は情報関連や美術・娯楽、輸送関連など9つで、前月の4つから増えた。ただ、ビジネス不振だった産業は8と前月の11より少ないものの、改善した産業数とほぼ二分。まだ産業間で情勢に開きがあることを示す。
活動別にみると、新規受注が前月の54.7から55.0と小幅上昇し、2007年8月以降最高となった。受注残は46.0、輸出用受注が47.0で、いずれもまだ縮小を表す水準だ。ただ前月からは揃って上がっている。雇用が一ヶ月前より4.0ポイント高い48.6だった。2008年1月から50を超えたことはないものの、2月時点で3ヶ月連続上昇し、2008年4月以来の高水準となった。在庫は46.5から45.0に低下した。価格指数は一ヶ月前の61.2 に対して60.4。
Posted by 直
2月ADP民間雇用数は前月から2万人減少、ほぼ予想通り
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、2月の非農業部門民間雇用数は前月比2万人減となった。2008年2月から前月を下回ったままであるが、2月はこの25ヶ月間で最も小幅マイナスだ。なお、ADPは統計の年次修正を行った。この結果、例えば1月の減少数が速報時点で2万2000人だったのから6万人に改定となり、2009年12月分は14万9000人、11月分が12万5000人といずれも従来推定を上回った。
鉱業と建設を含む製造業は2月に3万7000人減った。2007年4月から37ヶ月連続で減少となる。それでも、前月のほぼ半分にとどまり、2008年1月以来の小幅マイナスだった。製造業だけだと3000人増加。2008年1月以来のプラス転換である。サービスは1万7000人、2ヶ月連続して増えた。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。労働省が5日に発表予定の2月非農業部門雇用数について現時点の市場予想を平均すすと、政府セクターも含めて2万人減少となっている。1月の非農業部門雇用数は2万人減り、民間だけで1万2000人のマイナスだった。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】