2010年03月02日(火)
2010年のOPECに対する石油需要は減少、UAE石油相
[エネルギー]
UAEのアル・ハミリ石油相は2日、アブダビで行ったスピーチで、OPECに対する石油需要は2010年度に日量10万バレル程度減少する可能性があるとの見通しを示した。在庫が過去5年平均を大幅に上回る水準にあることや、世界経済が引き続き弱いことが背景にあるという。ファンダメンタルズの弱さにもかかわらず、石油価格は70ドルから80ドルのレンジ内で安定するようになっていると指摘。この水準は生産国にとっても許容範囲にあるとした上で、世界経済の回復を妨げることもないとも述べた。
Posted by 直
ABARE、 2010年の金加工需要見通しを再び下方修正
[メタル]
豪農業資源経済局(ABARE)は2日に発表した四半期商品レポートで、2010年度の世界の金加工需要(宝飾品や歯科、コインなど)を前年比2.7%増の2,389トンと推定、前回12月のレポートで2,475トンとしていたのから2期連続で下方修正した。鉱山における生産は前年比2.4%増の2,614トンと前回の2,503トンから引き上げ。スクラップの売却は1,200トンと前回の950トンから上方修正、前年比では22.1%減少するとした。公的機関の保有金売却は70トンと前年の 24トンから増加、生産者のディヘッジングは65トンと2009年の242トン、2008年の349トンから減少する。価格見通しは2010年度の平均を 1トロイオンス1,080ドルと前回の1,203ドルから下方修正。2011年は960ドル、2012年には873ドルと下落を続けるもののその後は反発、2015年には975ドルまで回復するとしている。
Posted by 直
ABARE、2010/11年度世界砂糖生産8.4%増加見通し
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は2日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2010/11年度(10-9月)の世界砂糖生産が前年比8.4%増の1億 7450万トンになるとの見通しを発表した。また、2011/12年度以降も増加基調を続け、2014/15年度には1億8490万トンに増えることを見込む。
Posted by 直
ABARE、10/11年度世界小麦生産1.8%減見通し
[穀物・大豆]
豪農業資源経済局(ABARE)は2日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2010/11年度の世界小麦生産が前年比1.8%減の6億5600万トンになると見通した。作付が一年前を1.4%下回る2億2100万ヘクタールで、特に米国の落ち込みが予想されるという。イールドは0.02ポイント低い2.97トンになると見越す。
ABAREはまた2014-15年度までの予測も明かし、作付が2億2200万-2億2300万ヘクタールとした。イールドが2011/12年度以降徐々に改善し、この結果生産は2014/15年度に6億8000万トンに増加をみる。
Posted by 直
2010年03月01日(月)
コーンFRB副議長、6月に退任へ
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)は1日、コーン副議長が6月23日付けで退任すると発表した。オバマ米大統領には同日付で退任意向を示す書簡を送付している。副議長は2002年8月にFRB理事、2006年6月に副議長に就任。今年に副議長として4年間の任期を終えるのに伴って退任する。
Posted by 直
2月ISM製造業指数は56.5に低下、予想も下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、2月の製造業景況感指数は56.5となった。7ヶ月連続して好不調の分岐点である50を超えて推移しているが、2月は前月の58.4より低く、ビジネスの拡大ペース鈍化を意味する。市場予想も下回った。2月にビジネスが伸びた産業は機械、紙製品、アパレル・皮革ななど 11で、前月より2つ少ない。逆に不調だったのが1月に1つだけだったのが2月は5つにアップ。
生産が66.2から58.4、新規受注が前月の65.9から59.5にそれぞれ下がった。輸出は前月より2ポイント低い56.5。しかし、受注残が5ポイント上がり、61.0と2004年5月以降最高になった。雇用は一ヶ月前の53.3に対して2月に56.1。これは2005年1月以来の高水準である。ISMは雇用指数が3ヶ月連続して前月を上回っていることも取り上げ、雇用に前向きであるようだとコメント。在庫は46.5から47.3に上昇した。価格指数は67.0と、前月から3ポイント低下。
Posted by 直
ウクライナ春穀物作付、天候要因から遅れて開始
[穀物・大豆]
ウクライナ農務省は1日、2010年の春穀物作付が天候要因から例年より2週間遅れて始まったことを明かした。作付面積は前年と同水準の1560万ヘクタールと見通す。
Posted by 直
1月個人消費支出は前月から0.51%増加、予想上回る
[経済指標]
米商務省によると、1月の個人所得は前月比0.09%増加した。昨年8月から増加基調を続けているが、前月の0.34%(修正値)からスローダウンし、この6ヶ月間で最小のプラス幅。市場予想も下回る。なお、データ集計で一部変更に伴い昨年7月以降の所得統計が修正となった。このため、7月は従来前月比プラスだったのが減少に改定である。
給与が0.35%、年金などが0.98%それぞれ増えた。いずれも前月より高い伸びだ。しかし、資産所得が1.16%、7ヶ月ぶりの減少に転じた。利子が0.30%ダウンで、配当は3.02%の落ち込み。家賃収入は2007年2月以来のマイナス転落となった。
可処分所得が0.43%減り、昨年7月以来の前月割れである。
個人消費支出は0.51%増加した。4ヶ月連続アップで、市場予想も上回る。非耐久財が1.76%増。前月に昨年7月以来のマイナス転落したのから、1月に回復した格好になる。耐久財が0.06%、4ヶ月続けての増加となるも、この間で最少プラスだった。サービスは0.17%アップで、前月以下の増加になる。
貯蓄率は前月の4.22%(修正値)から下がって3.32%で、2008年10月以来の低水準となった。
物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比0.18%上昇した。前月の伸び率0.14%(修正値)と比べると、ペースが速まった格好になる。逆に、エネルギーと食品を除いた PCEコアは0.01%上がり、これは前月の0.09%(改定値)から上昇ペース鈍化した。前年比較では、全体指数が2.06%上昇し、コアは1.42% 高い。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】