2010年03月02日(火)
ABARE、10/11年度世界小麦生産1.8%減見通し
[穀物・大豆]
豪農業資源経済局(ABARE)は2日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2010/11年度の世界小麦生産が前年比1.8%減の6億5600万トンになると見通した。作付が一年前を1.4%下回る2億2100万ヘクタールで、特に米国の落ち込みが予想されるという。イールドは0.02ポイント低い2.97トンになると見越す。
ABAREはまた2014-15年度までの予測も明かし、作付が2億2200万-2億2300万ヘクタールとした。イールドが2011/12年度以降徐々に改善し、この結果生産は2014/15年度に6億8000万トンに増加をみる。
世界小麦消費は増加基調を続ける見通しを示した。2010/11年度に前年比1.3%増の6億5000万トンとなり、このうち食用が約1%増加見通し。世界消費は2014/15年度に6億9300万トンに拡大予想である。2010/11年度に期末在庫が2億を超えて2億300万トンに膨らむのを見通す。 2011/12年度と2012/13年度も2億台で推移する予想であるが、2014/15年度に1億8600万トンに縮小予想とした。
国内生産については、2010/11年度に前年度から1.3%増えて2194万トンになると見通した。作付は0.3%と僅かにも減少をみながら、イールドが 1.57トンから1.60トンに改善予想。また、2011/12年度以降もイールドが伸び続けて2014/15年度に1.80トンに上がるとみる。 2014/15年度の生産見通しは2499万トンにアップとした。
Posted by 直