2010年03月16日(火)
2月住宅着工57.5万戸、前月比減少も予想は上回る
[経済指標]
米商務省によると、2月の新規住宅着工件数は年率換算で57万5000戸だった。前月比5.89%減少だが、市場予想は上回る。なお、1月の着工件数が速報の59万1000戸から61万1000戸、昨年12月分は従来推定の57万5000戸より若干少ないが57万3000戸にそれぞれ改定となった。
市場別では増加と減少が二分した。増えたのは中西部10.64%と西部7.87%。中西部では10万4000戸と3ヶ月ぶりに10万戸台に乗せた。西部の着工件数は13万7000戸で、昨年5月以来の高水準である。一方、南部は15.46%落ち込み、26万8000戸と4ヶ月ぶりの低水準だった。北東部の着工件数は9.59%ダウン。前年比較すると南部で12.42%減少した以外は揃って前年比プラスとなり、西部の21.24%が3市場中最も高い伸び。全体で0.17%増加となる。住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比0.60%減り、5世帯以上の集合住宅は43.14%落ちた。前年比だと一戸建てが 39.78%のプラスだったが、5世帯以上の集合住宅着工は71.57%落ちた。
先行指標となる建築許可件数は前月比1.61%減少し、 2ヶ月連続ダウンとなった。それでも61万2000戸と市場が予想していた以上だ。
南部で5.77%のマイナスで、4ヶ月ぶりに30万戸を割って29万4000戸となった。西部では2.10%落ちた。北東部は前月比横ばい。中西部の建築許可は11.70%増えた。前年比は西部38.61% 増となったのをはじめ各市場で増え、全体で11.27%アップになる。住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが前月比0.20%、5世帯以上は10.10% それぞれ減った。前年比は一戸建てが32.02%増だが、5世帯で41.45%ダウン。
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2010年03月15日(月)
3月ニューヨーク連銀指数22.86、前月から低下も予想は上回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した3月の製造業景況感指数は22.86となった。前月の24.91から低下であるが、市場予想は上回っている。
活動別指数では前月からの上昇が多い。新規受注が前月の8.78から25.43に大幅上昇した。出荷は25.58、雇用12.35で、それぞれ前月の 15.14、5.56からアップ。また3指数ともに昨年10月以来の高水準となった。受注残は前月の2.78に対し、3月には4.94と2006年6月以降最高を記録。在庫は前月のゼロから4.94と2008年8月以来でプラス圏にシフトした。納期はマイナス6.94からプラス2.47にアップ。
生産コストを示す支払い指数が29.63で、前月の31.94より低い。反面、販売価格を表す受取り指数は4.17から8.64に上がり、これは2008年10月以来の高水準を更新である。
6ヶ月先の期待指数は54.32となった。前月に52.78だったのから上昇。ただし、活動別では前月から下がったものが上昇をうやや上回る。新規受注が 51.85、出荷は43.21で、それぞれ前月の55.56からダウンとなって今年最低だ。在庫が一ヶ月前の12.50を下回る7.41。雇用は約10ポイント低い17.28となり、これは昨年9月以降最も低い。設備投資は27.16と4ヶ月ぶりの低水準。ただし、テクノロジーの投資に限れば前月から1ポイント強上がって13.58となった。受注残も11.11から16.05に上昇。
物価見通しに関すると、支払いが41.98と前月の50.00より低い。受取りは前月の20.83から17.28に下がり、これは昨年10月以来の低水準となった。
Posted by 直
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