2010年03月18日(木)
2月消費者物価指数、ほぼ横ばいで予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前月比ほぼ横ばいだった。市場予想を下回る。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は 0.05%上昇。1月に1982年12月以来で低下したのからプラス転換であるが、市場予想よりやや低い伸びになる。
エネルギーが 0.54%下がった。昨年4月以来の低下。ガソリンが1.41%と昨年3月以来の大幅マイナスとなり、燃料油がちょうど1年ぶりの大きな落ち込みだ。ガス・電力は0.54%上昇し、3ヶ月ぶりに前月比プラスとなった。食品・飲料は0.05%上昇した。5ヶ月連続アップだが、前月に比べると伸び悩んだ。食品の内訳はまちまち。砂糖・甘味料が1%を超える値上がりだった以外は比較的限られた上昇、下落である。
コア部分では航空運賃が 0.70%落ちた。前月に昨年2月以来の大幅マイナスとなったのから下げ渋り。それでも、2ヶ月連続マイナスだ。アパレル価格は0.66%下落し、これも 2ヶ月続けての前月割れ。また、下げ幅は前月以上である。通信が0.08%のマイナス転落。反面、新車価格は0.13%、3ヶ月ぶりの上昇となった。ホテル宿泊料金は0.02%と僅かにも前月より高い。医療が前月とほぼ同水準の0.51%上昇。教育は0.53%と2008年8月以来の高い伸びだった。
2 月のCPI は前年同月と比べると2.21%上昇した。前月よ小幅の伸びで、12月に2.78%と2008年10月以来の大幅上昇を更新してからスローダウンしている。コアの前年比上昇率は1.33%で、こちらは2004年2月以来の小幅プラスとなった。
Posted by 直
2010年03月17日(水)
2月生産者物価指数0.56%下落、予想以上のマイナス幅
[経済指標]
米労働省が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.56%下落した。5ヶ月ぶりのマイナス転落であり、しかも昨年7月以来の大幅ダウン。市場が予想していた以上の下げでもある。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数は0.06%上昇した。前月の伸び率0.35%を下回り、市場予想の範囲内だ。
エネルギーが2.89%sが下がった。昨年9月以来の前月割れで、また昨年7月以降最大のマイナス幅になる。ガソリンは 7.42%、暖房油が5.56%それぞれ前月からダウン。天然ガスは工業用で0.09%下がった。住居用は2ヶ月連続上昇だったが、0.79%と前月より低い伸びである、食品は0.39%上昇で、前月と同じ伸び率。卵や野菜、牛肉、魚介類など上昇が大勢だった中、果物が1割を超える落ち込み。精米や麺製品、鶏肉も値下がりした。
コア部分では、資本財が0.06%下げた。内訳でも下落が上昇よりやや多めである。下げが目立ったのは油田関連機器やレントゲンなど医療機器、通信機器だった。消費財ではエネルギー以外にアルコール、宝飾品、紳士および男児服の値下がりが大きい。乗用車は 0.46%、昨年9月以来の上昇に転じた。しかも昨年6月以来の高い伸びである。
中間財が0.06%上がった。5ヶ月連続アップだが、前月に比べてペースは鈍化。反面、コアは0.91%と前月以上の上昇だった。原材料は3.55%、コアが0.59%それぞれ下げに転じた。
PPI は前年比較すると4.62%上昇した。1月に2008年10月以来の大幅上昇をとなったのから伸び悩んだ。コア上昇率は0.93%で、前月よりやや低い。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】