2009年09月30日(水)
FRB、具体的な出口戦略開発中・FRB副議長
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は30日の講演で、FRBが出口戦略の大枠を用意しており、具体的に緩和政策を解除する手段を開発中であることを明かした。23日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が見越したように超低金利政策を当面維持すると繰り返し、将来の経済情勢に変化が出た際に政策を変えると協調。それでも、必要に応じて政策変更は必至とした。
副議長は経済活動に混乱を起こさず、スムーズに政策を移行する必要性を指摘した。このため、FRBは事前に対策準備するとのこと。また、市場の誤解を避けるためにFOMC声明や議事録、四半期後の経済見通しなどを通じて当局による景気判断の変化、目標などを明確に記す必要があるともコメント。出口戦略のタイミングが近付いていると伝えることにも前向きだった。
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2009年09月15日(火)
米景気後退、終わった可能性非常に強い・FRB議長
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は15日の講演で、米景気後退が終わった可能性が非常に強いと述べた。8月にカンザス・シティ連銀主催の年次会議で行った講演でも底入れシナリオを支持していたが、本日の発言は一段と前向きな景況感になったことを表す。ただ、景気後退の終焉観測はテクニカルな視点からと強調。目先は不安定と引き続き慎重姿勢を維持していることを示した。
バーナンキ議長の発言は特に雇用絡みで弱気だった。景気が回復局面に入っているとしても、雇用情勢改善に物足りないとコメント。また、2010年に米実質国内総生産(GDP)が小幅増加した場合でも失業率の高止まりしそうだと述べ、懸念事項であるとした。
Posted by 直
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