2009年09月16日(水)
8月鉱工業生産0.78%上昇、予想上回る
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)が発表した8月の鉱工業生産指数は前月比0.78%上昇した。7月に昨年10月以来のプラス転換となり、8月も続けてアップ。市場予想も上回った。ただ、7月の伸び率は速報の0.54%から0.96%に改定となったことから、8月はペースが鈍った格好になる。
8 月の製造業生産指数が0.62%上がった。全体指数同様に2ヶ月連続上昇となり、ただ7月より低い伸びである。耐久財が0.49%のプラス。前月に2割強の上昇となった自動車及び部品が約5%に著しく伸び悩んだのが背景にある。木製品、非金属鉱物、コンピューター、航空宇宙、家具はマイナス転落。一方、機械は前月よりやや高い伸びとなり、家電は前月比プラスに転じた。
非耐久財が0.74%上昇となった。2月以来の高い伸びである。飲食品・たばこで1%を超えるプラスだったほか、化学でも前月以上にアップ。テキスタイルも前月比プラスに転じた。しかし、アパレルとプラスチック・ゴム製品は前月より伸び率が縮んだ。印刷関連、石油は前月以下のマイナス幅だ。
鉱業は0.53%、2ヶ月連続で上がった。公益は天然ガス、電力ともに前月を上回って全体で1.94%上昇。
設備稼働率は69.64%だった。前月の69.02%(修正値)から上がり、市場予想と比べても高め。
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米内務省、ロイヤリティー・イン・カインド停止・長官証言
[エネルギー]
米内務省のサラザー長官は16日の下院天然資源委員会で、ロイヤリティー・イン・カインドと呼ばれる油田開発権料を石油で受け取るプログラムを停止すると明かした。ブッシュ前政権時代にプログラムの乱用が表面化し、内務省が強く非難された経緯がある。サラザー長官は内務省の透明性を高め、また油田開発権料でより信頼できるプログラムを設けることを狙うと述べた。
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2009/10年度独ビート糖生産、前年比16.2%増見通し・WVZ
[砂糖]
ドイツ調査会社WVZは16日、2009/10年度国産砂糖ビートからのの製糖量が422万9000トンになるとの見通しを発表した。前年比16.2%増加の見方。37万9563ヘクタールに相右党するビートが収穫中で、糖分含有率が17.95%と推定されるという。
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8月消費者物価指数0.45%上昇、市場予想より高い伸び
[経済指標]
米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.45%上昇した。7月の横ばいからプラス転換し、市場が予想していた以上に高い伸びである。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.07%上昇。前月よりややペースが鈍り、市場予想も下回る。
エネルギーが 4.59%上がった。7月に3ヶ月ぶりのマイナス転落となったのから再びアップ。ガソリンが9.12%のプラスで、住居用エネルギーは13ヶ月ぶりの上昇である。ガス・電力は横ばいだった。食品・飲料は前月を0.09%上回った。ほぼ全ての食品が前月より高く、このうち値上がりが目立ったのは肉・魚・卵と砂糖・甘味料、非アルコール飲料。いずれも、前月の下げから戻った格好である。下げたのは果物・野菜、乳製品だった。
コア部分ではホテル宿泊料金が0.49%上がり、公共、民間揃って交通が上昇した。このうち航空運賃が1.66%アップ。ただ、前月よりややペースは緩やかだ。新車価格は 1.31%下がった。今年初めての前月比マイナスで、また1972年10月以来の大幅マイナスである。アパレルが0.09%、3ヶ月ぶりのマイナス転落で、コンピューター製品も一段と下落。
7月のCPI は前年同月と比べると1.44%下落した。7月に1.89%と1950年1月以来の大きな前年比マイナスを記録したのからややペースが鈍化。コアの前年比伸び率は1.46%で、2004年2月以来の低水準。
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ウガンダ中部で害虫発生、コーヒーイールドへの影響懸念
[コーヒー]
ウガンダコーヒー開発局は16日、中部の主要コーヒー生産地でニカメイガの一種である害虫が発生しているとことを明かした。現在、情勢を調査中としながらも、この3ヶ月間に害虫被害が広がっており、コーヒーイールドへの悪影響が懸念されるという。
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2009年09月15日(火)
米景気後退、終わった可能性非常に強い・FRB議長
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は15日の講演で、米景気後退が終わった可能性が非常に強いと述べた。8月にカンザス・シティ連銀主催の年次会議で行った講演でも底入れシナリオを支持していたが、本日の発言は一段と前向きな景況感になったことを表す。ただ、景気後退の終焉観測はテクニカルな視点からと強調。目先は不安定と引き続き慎重姿勢を維持していることを示した。
バーナンキ議長の発言は特に雇用絡みで弱気だった。景気が回復局面に入っているとしても、雇用情勢改善に物足りないとコメント。また、2010年に米実質国内総生産(GDP)が小幅増加した場合でも失業率の高止まりしそうだと述べ、懸念事項であるとした。
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パキスタン、2.5万トンの白糖買い付け計画
[砂糖]
パキスタン国営商社TCPの広報は15日、2万5000トンの白糖買い付けを計画していることを明かした。国内の需給を改善させ、価格を安定化させるのが狙いという。買い付けは政府が設けている10万トンの輸入枠の一部になる。
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豪ABARE、2009/10年度国内小麦生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
豪資源経済局(ABARE)は15日に発表した四半期ごとのクロップレポートで 2009/10年度小麦生産が前年比6.18%増の2272万トンになるとの見通しを示した。6月に発表した初回予測2196万9000トンより上方修正である。作付は従来予測1350万8000ヘクタールから1378万8000ヘクタールに改定。この結果、前回報告で前年割れを予想していたのが 1.74%増加見通しに転じた。イールドが一年前の1.58トンに対して1.65トンで、前回報告での見通し1.63トンと比べても高い。
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8月の小売売上高2.67%増、2006年1月以来の高い伸び
[経済指標]
米商務省によると、8月の小売売上高は前月比2.67%増加した。前月の0.18%減(修正値)から2006年1月以来の高い伸びを記録するのに改善。市場予想も上回った。
自動車及び部品が10.56%増え、これは2001年10月に次ぐ大幅プラスだ。ガソリンスタンドは5.09%のプラス転換となった。百貨店では2.37% 増え、衣料品とスポーツ・趣味・音楽の各カテゴリーも2%を超える伸び。電気機器が1.08%アップだ。このほか、食品・飲料、健康関連などカテゴリー別に大勢が前月を上回ったが、家具は1.58%減少した。また、建設資材・造園が1.21%ダウン。
自動車関連を除いた小売売上高は1.06%増加になり、これも市場が予想していた以上の伸びである。ガソリンを除いて2.44%アップ。自動車とガソリンを除くと0.59%のプラスとなる。
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9月ニューヨーク連銀指数18.88に改善、予想も上回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した9月の製造業景況感指数は18.88となった。8月に12.08と昨年4月以来でゼロを超え、9月には一段と改善。また指数は2007年11月以来の高水準を再び更新し、市場予想も上回った。
活動別には、新規受注が13.43から19.84に上がり、これも2007年11月以降みることのなかった水準にさらに近付いた格好になる。受注残はマイナス4.76。昨年4月からゼロを下回ったままであるものの、9月は前月のマイナス9.57から下げ渋った。納期は昨年6月からゼロを下回っていたのにブレーキがかかり、プラス1.19に改善した。
一方、出荷は5.34と前月の14.11から大きく伸び悩んだ。雇用は昨年7月からのマイナス圏での推移を続け。また9月にはマイナス8.33と前月のマイナス7.45からやや悪化している。在庫は前月のマイナス22.34からマイナス25.00に落ちた。
生産コストを示す支払い指数が20.24だった。前月の13.83から上昇し、昨年11月以来の高水準を更新。一方、販売価格を表す受取り指数はマイナス3.57である。昨年12月からマイナス圏での推移を続けながらも、9月はこの間で2番目に高い。
6ヶ月先の期待指数は前月の48.22から52.29に上昇した。2004年10月以来の高水準。ただ、活動別でも前月から改善したのは限られる。納期はマイナス1.19と前月のマイナス10.64に比べて高いが、一方、新規受注が42.93、出荷39.50、受注残は7.10 とそれぞれ前月よりダウン。雇用も前月の10.22から8.53に下がった。設備投資については14.29、テクノロジーだけで10.71とそれぞれ前月より低い。在庫はマイナス17.86で、4月以来の高水準となった。
物価見通しに関すると、支払いが36.90だった。前月の31.91を上回る。受取りは5.32から9.52に上がり、両指数とも昨年10月以来の高水準。
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