2009年09月10日(木)
ロシアの減産協力は具現化していない、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は10日、ロシアがOPECに対して年内の訪ロを打診しているとの報道を受け、昨年にもロシアを訪問しており、毎年行くことは出来ない、今度はロシアがOPECを訪問する番だと述べた。ロシアに対しては協力体制を作るのに非常に前向きであるとの意向を既に伝えてあるとした一方で、同国が最近になって生産量を増やしている点に触れ、以前に交わした生産削減に協力するとの合意は全く具現化されていないと、失望感を露わにした。
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IEA、世界石油需要見通しを50万バレル上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は10日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,440万バレルと推定、前月から約50万バレル上方修正した。前年比では190万バレル、2.2%減少する。米国や中国、その他のアジア地域の見通しが引き上げられたのが主な要因。2010年度の需要は日量8,570万バレルと、こちらも前月から50万バレルの上方修正となる。
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7月貿易収支は319.6億ドルの赤字に拡大、予想上回る
[経済指標]
米商務省が発表した7月の貿易収支は前月比16.25%増の319億5900万ドルの赤字となった。300億ドル台に拡大したのは1月に次いで今年2回目。市場予想も上回った。なお、6月の赤字は速報の270億800万ドルから274億9100万ドルに改定。貿易赤字は年初からあわせて 2073億7100万ドルで、前年同期から51.82%縮小した。
7月の輸入が4.71%増加した。2ヶ月連続プラスで、しかも前月以上の伸びである。モノの輸入が5.72%増え、食品・飼料・飲料以外のカテゴリーが揃って前月からアップ。中でも自動車関連が21.48%と著しく伸びた。消費財が5.01%、3ヶ月ぶりのプラス転換。医薬品や玩具、アパレル、テレビなどを中心に増えた。資本財は4.51%アップで、コンピューター関連、民間航空機、通信機器が製品別の伸び率でランキング上位を占める。
工業品では原油の増加が目立つ。季節調整前で前月から11.56%増えて 185億1043万4000ドル。昨年10月以来の高水準を更新した。単位価格が5ヶ月連続上がって62.48ドル。買い付け規模も日量955万7000 バレルで、一ヶ月前を2.25%上回った。原油は季節調整後でも工業品で最も大幅増加。このほか、金属関連や液化石油ガス、天然ゴムなども前月より多い。工業品全体で2ヶ月続けての増加。ただ、伸び率は3.92%で、前月の1割強よりペースが落ちた。
食品・飼料・飲料が0.82%減少した。3ヶ月ぶりの前月比マイナス。サービス輸入は0.62%増えた。6月に昨年8月以来のプラス転換となり、7月はプラス幅縮小でも再びアップでる。
輸出は2.17%増えた。3ヶ月連続増加で、またこの間で最も高い伸び。モノだけで3.16%のプラスとなり、輸入同様にカテゴリー別でも食品・飼料・飲料を除いて前月からアップ。自動車関連が24.51%と最高の伸びである。次いで消費財の3.07%で、美術骨董、玩具、ダイアモンド、宝飾品が特に大きな増加だった。資本財は民間航空機やコンピューター関連を中心に2.38%前月を上回った。工業品では石油製品、化学、プラスチックなどの増加が目立ち、全体で1.80%アップ。
食品・飼料・飲料は4.74%減となり、今年初めての前月割れである。サービス輸出は0.13%増加。前月から著しく伸び悩んだ。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比8.52%増の388億1200万ドルだった。非石油が17.06%増えた一方で、石油関連は3.66%のマイナス。
国別で赤字最大の対中国が204億1700万ドルとなった。前月の184億3000万ドルから一段と拡大。日本とのギャップも37 億400万ドルから38億8700万ドルに広がった。ドイツとのギャップは前月の23億ドルを上回る32億4000万ドルとなった。一方で、対メキシコの赤字幅が34億2700万ドルから29億3400万ドルに縮小し、この結果、ドイツと順位が入れ替わった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は69 億4800万ドルで、前月の58億6100万ドルより膨らんだ。
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失業保険申請件数は前週から2.6万件減少、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した9月5日までの週の失業保険新規申請件数は55万件となった。7月11日までの週以来の低水準で、市場予想も下回る。なお、前週分が速報の57万件から57万6000件に8月22日までの週を上回る水準に上方修正。このため、今月5日時点で前週比2万6000件減となり、2週間ぶりのマイナス転落である。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は5日時点で57万件だった。前週の57万2750件(修正値)より少ない。
失業保険の継続受給件数は8月29日時点で608万8000件となった。前週の624万7000件(修正値)から15万9000件減少。7月4日までの週以来の大幅ダウンで、継続受給は4月4日時点での604万5000件に次ぐ低水準だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2009年09月08日(火)
EU、10月に遺伝子組み換えコーン輸入の是非で採決の可能性
[穀物・大豆]
欧州連合(EU)関係者は8日、早ければ10月にも遺伝子組み換えコーンの輸入の是非について採決する見通しであることを示した。7月にEUへ出荷した米産大豆から遺伝子組み換え種が見付かり納入できなかった。EUのフィッシャー・ボエル農業担当委員は7日の会合で問題をさらに広げないためにも早期採決が必要と訴えていたことも伝わっている。英国とデンマーク、ポルトガル、ルーマニア、チェコ共和国、オランダ、ベルギーは同委員に支持を示しているが、オーストリアとキプロス、ポーランドが反対しているという。
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ブラジルCONAB、コーヒー生産推定をロブスタ中心に小幅引き下げ
[コーヒー]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は8日、2009/10年度コーヒー生産見通しを前年比15.20%減の3900万3000袋になると発表した。5月時点で見越していた3907万3000袋より若干低めに改定したが、1月に発表した予想レンジ上限は上回る見方を維持している。生産比率の高いアラビカ見通しを2832万3000袋から2840万袋に僅かながらも引き上げ。前年から19.96%減とみる。反面、ロブスタは15万袋の下方修正で、前年比0.90%増の1060万3000袋とした。
全体の作付見通しは前年比3.12%減の21億211万ヘクタールとしており、これは従来推定20億9714万ヘクタールを上回る。一方、イールド見通しを18.63袋から18.55袋に削減した。前年度の21.20袋から低下の見方。生産規模が国内最大のミナスジェライス州については、作付、イールドともに上方修正し、生産を1924万袋から1962万袋に改定した。
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世界石油市場は現在良い状態にある、サウジ石油相
[エネルギー]
サウジのヌアイミ石油相は8日、OPEC総会出席のため訪問中のウィーンで記者団の質問に答え、世界石油市場は現在良い状態にあり、石油価格は生産国、消費国どちらにも好ましい水準で推移しているとの見方を示した。ダウジョーンズが伝えた。68ドルから73ドルの価格帯での値動きに対し、他に何を望むことがあるのか、とも述べた。しかしながら、将来の追加減産に関しては完全に否定することはしなかった。
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09/10年度世界砂糖需給、900万トン供給不足見通し・ザルニコフ
[砂糖]
国際商社ザルニコフは8日、2009/10年度世界砂糖需給で900万トンの供給不足になるとの見通し発表した。従来見越していた600万トンの不足から改定。しかし、2008/09年度の1570万トンだったのからはギャップが縮小する見方を維持している。生産が前年比 5.5%増の1億5820万トンになると見通す。
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