2009年09月01日(火)
全米不動産協会、09年中古住宅販売増加見通しにシフト
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は1日に発表した月次住宅市場報告で、2009年の中古住宅販売見通しを引き上げ、前年から増加の見方にシフトした。最新予測は 496万8000戸。前月時点での491 万戸から改定して前年比1.1%増をみる。2010年の販売見通しは前年比5.4%増の523万5000戸。これも前月時点での予測516万1000戸からアップである。
NARのチーフエコノミストは住宅市場のファンダメンタルズ、景気全体に上向きつつあることを指摘している。また、政府の住宅購入に対する税額控除の効果も挙げるが、11月末で期限が切れることから来年1月に販売が落ちる可能性も示唆した。NARの幹部は住宅改善を景気全体の改善につなげ、しっかりした基盤を確保する必要性を強調。議員に住宅支援策の延長を訴える。
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2010年米コーン増反見通し、大豆は減少に・専門誌調査
[穀物・大豆]
米農業専門誌ファーム・フューチャーズは1日、 2010年の作付意向初回調査で国内コーン増反見通しとなったことを発表した。調査は741件の農家を対象に7月24-8月5日に実施し、コーン作付予測が8750万ヘクタール。米農務省(USDA)の2009年作付推定を50万ヘクタール上回る。2009年には大豆への乗り換えが進み、2010年はコーンに戻るのを反映していると説明する。
このため、大豆が前年のUSDA推定より270万ヘクタール減少して7500万ヘクタールの見通しとなった。コーンとの価格差で大豆生産が好ましいものの、この2年間は収穫が低調だったために農家の失望を買う格好になっていると解説。ただ、冬場の天候によって来年作業に着手する頃には作付計画も変わっている可能性は十分とも指摘した。
このほか、同誌はこのたびの調査で最も意外だったのは小麦の作付意向としている。前年から2%増えて6110万ヘクタールの見通し。前年比がプラスとなるのは間もなく作業の始まる硬質赤色冬小麦(HRW)であり、ほかの品種は小幅ダウンが予想されるとした。
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8月ISM 製造業指数は52.9に上昇、予想も上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、8月の製造業景況感指数は52.9となった。前月の48.9から上昇し、昨年1月以来で好不調の分岐点となる50を超えた。しかも、水準的にはさらに遡り、2007年6月と同じだ。市場予想も上回る。
18 ある業種で8月にビジネス拡大を報告したのはテキスタイルやアパレル関連、紙製品など11で、前月のほぼ2倍。業者からは需要増加、それに伴い生産も伸び始めているといったコメントが並んでいる。ただ、政府の新車買い換え奨励プログラムといった一時的な効果も背景にある。
活動別でも一段の改善が目立つ。新規受注が前月の55.3から64.9に上がり、これは2004年12月以来の高水準だ。生産は前月より4ポイント上昇し、2005年10 月に付けた61.9となった。輸出用受注は55.5と昨年4月以来、受注残が52.5と2007年6月以来の水準にそれぞれアップ。
雇用は46.4。昨年4月から50を超えたことはないが、8月はこの間で2番目に高く、縮小ペースの鈍化を示す。在庫は33.5から34.4に上昇。価格指数は前月の55.0に対して65.0だった。昨年8月以来の高水準更新だ。
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在庫は危機的な水準まで積み上がっている、イランOPEC理事
[エネルギー]
イランのハティビOPEC理事は1日、ダウジョーンズの取材に答え、世界の在庫水準は危機的な水準にまで積み上がっていると指摘、9日に開かれるOPEC定例総会で増産を決定する必要のないことを示した。現在の在庫は消費の61-62日分と、OPECが求める52日分を大きく上回っているとした上で、この過剰在庫問題は総会における議題になるとの見方を示した。在庫の過剰分は市場で売られ、新たな供給となる可能性が高く、現時点で増産することは出来ないと強く主張した。
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09/10年度インド砂糖期初在庫、前年下回る見通し・農相
[砂糖]
インドのパワール農相は1日の会見で、10月に始まる09/10年度砂糖の期初在庫について前年度の1000万トンを下回る見通しを示した。2008/09年度の生産減少を理由にしている。農務省は具体的な予測値を明かさなかったが、産業界では270万トン前後の予想がある。
また、09/10年度の砂糖生産もモンスーンの雨不足を挙げ、需要を下回るのが必至と述べた。政府の生産予想は1600万-1700万トンで、農相は輸入で補う必要性を認識しているとした。
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2009年08月31日(月)
米政策金利、エコノミストの70%が適切と判断・NABE
[金融・経済]
全米ビジネス経済協会(NABE)が31日に発表した最新の経済及び政策に関する調査によると、会員エコノミストの70%が現行の政策金利を適切とみている。3月の前回調査での63%から上昇し、また、一年前の56%と比べても高い。ただ、政策金利を低すぎると見る向きも3月時点での23%から25%にじわりとアップ。
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8月シカゴPMIは50.0に上昇、昨年9月以来の高水準
[経済指標]
シカゴ購買部協会が発表した8月の企業景況感総合指数は50.0となった。前月の43.4から3ヶ月連続上昇し、昨年9月以来の高水準を更新。市場予想も上回った。
活動別でも指数はほぼ軒並み一段の改善である。新規受注が48.0から52.5、生産は43.3から52.9にそれぞれ上がり、いずれも拡大・縮小の分岐点である50を超えた。受注残は45.8となり、これも前月の32.1から大きくアップして50に近付いた。雇用は前月の35.3に対して38.7。在庫は前月に1949年以来の低水準となる25.4に落ちたのが8月には27.5とやや高い。支払価格が35.0から50.0に上昇。
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2009/10年度タイ砂糖生産、政府見通し届かない懸念台頭
[砂糖]
2009/10年度タイ砂糖生産について、政府が見通す7200万トンに届かないとの懸念が地元関係者の間で台頭していると報じられた。タイ砂糖きび砂糖公社(TCSC)は今月半ばに7200万トンになるとの見通しを発表し、これは前年度の6700万トンから増加の見方。しかし、地元商社の幹部は7000万トン、製糖所大手が6800万トンとそれぞれ見越す。いずれも前年比プラス見通しだが、当局予想より少ない。作付が横ばいであり、今から作付を増やすのは手遅れとした。また、中部や北部、北東部では雨不足の情報があるとの指摘もあり、降水量がカギであるとコメントしている。
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2009年コロンビアコーヒー生産見通し一段と引き下げ
[コーヒー]
コロンビアコーヒー局(Fedecafe)は、2009年(暦年)のコーヒー生産見通しを一段と引き下げた。28日に発表した最新予測は1030万袋。7月に昨年末時点で見越していた最高1210万袋から1050万-1150万袋に改定し、このたびさらに下方修正。前年の 1148万000袋を下回るのが必至の見方になった。天候不順、大雨が開花と収穫それぞれに事前予想以上の影響を及ぼしているため、新たな見通し改定となったと説明する。
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