2009年09月03日(木)
8月の米小売チェーン販売再び低調、減少ペース減速のサインも
[金融・経済]
米小売大手各社が3日に発表した8月の販売結果は再び消費抑制を示した。年末商戦でも必需品に焦点をあてた購入パターンの継続がみられる。また、ディスカウントストアや会員制ホールセールなどに予想以上の報告が目立ったことで低価格志向がなお強いといえる。
国際ショッピングセンター協会(ICSC)が32社のデータをまとめた結果、8月の既存店売上高は前年同月比2.0%減少した。再び前年割れであるが、これは2008年9月以来の小幅マイナス。ICSCの事前予想と比べても落ち込みペースは鈍い。
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米コーンと大豆生産見通し引き上げ・インフォーマ
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが 2009年コーン生産を133億400万ブッシェルと見込んでいることが報じられた。前月時点での予測125億5400万ブッシェルから一段と引き上げた格好になる。イールドを1エーカーあたり168ブッシェルとし、これも一ヶ月前の157.1ブッシェルより高い。
報道によると、インフォーマの大豆生産最新予測は33億7200万ブッシェル、イールドが44.1ブッシェルとなった。これも、前月時点で見越していた31億7700万ブッシェル、イールド同41.6ブッシェルを上回り、前月に引き下げた以上の上方修正である。
一方、インフォーマは米農務省(USDA)が11日に発表する需給報告での生産見通しも示したとのことである。コーンが130億100万ブッシェル、イールドが162.6ブッシェル、大豆生産は33億500万ブッシェル、イールド43.1ブッシェルになる可能性があるとの見方も示したとも伝わった。コーンと大豆揃ってUSDAが8月時点での推定から引き上げるのをみているようだ。
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8月ISMサービスは48.4に上昇、予想やや上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、8月の非製造業(サービス)NMI指数は48.4となった。前月の46.4から上昇。昨年10月から好不調の分岐点 50を下回っての推移は続いたが、8月はこの間で最も高い。市場予想も僅かながら上回った。一方、ビジネス指数は5.2ポイント上がり、51.3と11ヶ月ぶりに50を超えた。
7 月にビジネスの伸びを報告した業種は不動産や医療関連、輸送・倉庫、公益、ホテル・外食サービス、メディアの6つだった。これに対し、企業サポートや鉱業、金融など不調だったのが12業種と拡大の2倍で、情勢は依然として厳しいことを示す。ISMも業者のビジネス評価は強弱まだら模様と認識。ただ、改善サインを示唆したコメントが増えていることも記した。
活動別では、新規受注が前月の48.1から49.9とほぼ横ばい水準に上がった。輸出に限れば受注は前月の47.5を上回る54.0で、前月の低下分のほとんどを戻している。雇用は43.5。昨年8月から50より低く推移しているが、7 月の41.5からは上昇した。一方、受注残は前月より1ポイント低い41.0。在庫も4ポイント落ちて44.0となり、4月以来の低水準だ。出荷が前月に 50ちょうどに回復したものの、8月には再び49.0と節目割れ。価格指数が前月の41.3から63.0に大幅上昇となり、これは昨年9月以来の高水準である。
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失業保険申請件数は予想通りの57万件
[経済指標]
米労働省が発表した8月29日までの週の失業保険新規申請件数は57万件だった。前週分が速報の57万件から57万4000件に上方修正となったため、29日時点で前週比4000件、2週連続減少になる。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は29日時点で57万1250件だった。前週の56万7250件(修正値)を上回り、7月11日までの週以来の高水準を更新。
失業保険の継続受給件数は8月22日時点で623万4000件となった。前週の614万2000件(修正値)から9万2000件増加。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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ECB、政策金利を年1.00%で据え置き、4ヶ月連続
[金融・経済]
欧州中銀(ECB)は3日に開いた理事会で、政策金利を年1.00%で据え置くことを決定した。据え置きは4ヶ月連続となる。
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2009年09月02日(水)
FOMC、8月会合で景気下振れリスク小さくなったと判断・議事録
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が2日に発表した8月11-12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によると、メンバーは経済活動が縮小し、今年後半に回復基調に入るとの見解を強めていた。6月の前回会合以降に発表となった経済指標などが景況感の改善につながった模様。今年後半及び来年以降の成長率見通し自体を上方修正するには至らなかったが、下振れリスクが小さくなったとの見方で一致したという。
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2009年ロシア穀物生産、干ばつ要因から1300万トン減少見通し
[穀物・大豆]
ロシア通信社プライム・タスによると、同国農相は2日に今年の国内穀物生産が干ばつ要因から1300万トン前後減少する見通しを示した。この結果、8500万トンにとどまるのを見越す。農相は15の地域の緊急事態が宣言され、ほぼ450万ヘクタールに相当する穀物の損失に至ったと述べた。
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インド政府、白糖輸入上限撤廃の可能性・地元紙報道
[砂糖]
インド紙は2日、政府が白糖の輸入上限を撤廃する可能性があることを報じた。国内需給を緩和し、価格上昇を抑えるのが狙いという。ただ、3州で選挙を控えているため、正式発表は当面見送りともしている。輸入上限は現時点で100万トンに設定している。このうち、これまでに 60万トン買い付け、19万8000トンが納入済みとなっている。
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BP、米メキシコ湾で超深海巨大油田を発見
[エネルギー]
BPは2日、米メキシコ湾において、これまででもっとも深い位置にある深海油田を発見したことを明らかにした。油田はテキサス州ヒューストンの南東250マイルのメキシコ湾上で、水深は4,132フィート(1,260メートル)、油田の深さは3万5,055フィート(1万 688メートル)に達するという。BPは今回の発見はメキシコ湾で開発中の鉱区で2番目の巨大油田発見としているが、埋蔵量や商業生産に適するかについては、今後更なる調査が必要になるという。もっとも広報担当者は、埋蔵量が先に発見されたカスキダ油田の30億バレルに匹敵する可能性があるとの見方も示している。
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8月ADP民間雇用は前月から29.8万人減少、予想以上の落ち込み
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、8月の非農業部門民間雇用数は前月比29万8000人減った。19ヶ月連続ダウンで、市場予想も上回る。それでも、4月からの減少幅の縮小基調が続き、この結果、8月は昨年9月以来の小幅マイナス。また、7月の減少数が速報の37万1000人から36万人に改定となり、6月分は43万3000人と従来推定の46万3000人より少ない。
セクター別の雇用は、鉱業と建設を含む製造業で15万2000人減り、 2007年1月から32ヶ月連続ダウンとなった。しかし、これは昨年9月と以来の小幅マイナスだ。製造業だけだと7万4000人減。2006年3月から 42ヶ月続けてのマイナスで、しかし昨年7月以降みることのなかった小幅マイナスである。サービスは14万6000人と17ヶ月続けての前月割れで、また昨年8月以来の小さな落ち込み。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。労働省が4日に発表予定の8月非農業部門雇用数について現時点の市場予想は政府セクターも含めて約22万5000人減少となっている。
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