2009年09月01日(火)
全米不動産協会、09年中古住宅販売増加見通しにシフト
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は1日に発表した月次住宅市場報告で、2009年の中古住宅販売見通しを引き上げ、前年から増加の見方にシフトした。最新予測は 496万8000戸。前月時点での491 万戸から改定して前年比1.1%増をみる。2010年の販売見通しは前年比5.4%増の523万5000戸。これも前月時点での予測516万1000戸からアップである。
NARのチーフエコノミストは住宅市場のファンダメンタルズ、景気全体に上向きつつあることを指摘している。また、政府の住宅購入に対する税額控除の効果も挙げるが、11月末で期限が切れることから来年1月に販売が落ちる可能性も示唆した。NARの幹部は住宅改善を景気全体の改善につなげ、しっかりした基盤を確保する必要性を強調。議員に住宅支援策の延長を訴える。
NARの新築販売見通しは一段の上方修正である。2009年を3万5000戸、2010年を3万3000戸それぞれ引き上げ。この結果、2009年に前年比20.0%減の38万8000戸、2010年には20.0%伸びて46万5000戸になると見通す。
着工件数は、2009年を前月時点での見通54万6000戸から56万3000戸に一段と引き上げた。前年比は37.7%落ち込む見方だが、前月時点で見越し体よりも若干小幅マイナスになる。また、2010年の着工件数は前年から35.8%と大きく伸びて76万5000戸となると予想。前月時点での予測68 万2000戸からも大幅の改定となった。
NAR の価格見通しは、中古市場で2009年に17万2600ドルとなった。従来予測より1500ドル低く、前年比は12.9%下落の見方。新築は前年を 9.2%下回る21万700ドル見通しで、これも21万1900ドルから下方修正である。2010年の価格見通しについては中古を17万 9800ドルドルから17万8200ドル、新築は22万700ドルから21万9200ドルにそれぞれ引き下げた。
Posted by 直