2009年03月12日(木)
ストラテジーグレイン、2009/10年度EU穀物生産見通し下方修正
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは12日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを前月時点での2億9580万トンから2億9450万トンに引き下げた。前年比は5.5%減少の見方になる。6月時点での在庫について1680万トンと見通しており、これは30万トンの下方修正だ。
最も規模の大きい軟質小麦について、2009/10年度生産見通しをやはり下方修正した。前月報告で 1億3220万トンとしていたのを前年比6.6%減の1億3070万トンに改定。スペインとフランス、英国の作付が事前予想以下であることを理由にしている。2009/10年度のコーン生産見通しは5780万トンから5840万トンに引き上げた。しかし、6.0%減と前年割れの見方には変わらない。また、作付が始まるのは数週間先であることから、生産見通しは流動的ともコメントしている。
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2009年03月11日(水)
仏ONIGC、08/09年度の軟質小麦期末在庫見通し引き上げ
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は11日に発表した国内穀物レポートで、2008/09年度の軟質小麦期末在庫を400万トンと見通していることを示した。2月の報告で356万トンとしていたのから引き上げで、飼料用需要の下方修正を理由にしている。在庫は前年度の268万 8000トンから大きく膨らむ見方でもある。
コーン在庫は307万トンから288万トンに引き下げ。しかし、下方修正でも前年度の218万9000トンを上回る見通しは変わらない。
2008/09年度の生産に関すると、小麦が前年比20.7%増の3715万3000トン、コーンは一年前より9.6%アップの1572万8000トンとみている。いずれも従来推定を維持した。
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USDA需給:小麦在庫は前月から引き上げ、コーンと大豆は引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内小麦需給は、供給面で輸入見通しが1,000万ブッシェル上方修正される一方、需要面では食料需要が2,500万ブッシェル、種子が200万ブッシェルの下方修正となった。輸出も2,000万ブッシェル引き下げられたため、期末在庫は7億 1,200万ブッシェルと前月から5,700万ブッシェルの引き上げとなった。品種別では、硬質赤色種と春小麦の上方修正が主で、このあたりは輸出見通しの修正によるもの。一方白色種は引き下げとなっている。在庫率は32.17%と30%台まで上昇している。特に大きな修正ではないが、在庫下方修正を予想する向きが多かっただけにやや強気のサプライズとなった。
コーンの国内需給は、供給面が前月から据え置き。需要面ではエタノール需要が1 億ブッシェル上方修正される一方、輸出見通しが5,000万ブッシェルの引き下げとなり、期末在庫は5,000万ブッシェル下方修正され17億4,000 万ブッシェルとなった。エタノール需要の引き上げは、ガソリン価格の上昇を受け生産マージンが改善、生産意欲が高まるとの見方が背景にある。市場では在庫の小幅引き上げを予想する向きが多かった。
大豆の国内需給は、供給面は前月から据え置き。需要面では国内圧搾需要が1,000万ブッシェル引き下げられる一方、輸出見通しが3,500万ブッシェル引きの引き上げとなり、この結果期末在庫は2,500万ブッシェル引き下げられ1億8,500 万ブッシェルとなった。大豆ミールは生産、国内消費共に15万トンの下方修正で、在庫は前月から据え置き。台油は生産が1億6,500万ポンド引き下げられた一方、国内消費ではバイオ燃料需要が7億ポンドの大幅下方修正となったため、期末在庫は5億3,500万ポンド上方修正された。
Posted by 直
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