2009年03月11日(水)
USDA、 08/09年度米国内砂糖生産を8.5万トン下方修正
[砂糖]
米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内砂糖需給は生産が763.0万トンと前月から 8.5万トン引き下げられた。このうちビート糖は2.5万トン、砂糖きび糖は6.0万トン引き下げられている。輸入、輸出、国内消費に関しての修正はなく、期末在庫は前月の106.6万トンから98.1万トンへと生産が減った分だけ下方修正された。在庫率は9.0に低下した。
Posted by 直
仏ONIGC、08/09年度の軟質小麦期末在庫見通し引き上げ
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は11日に発表した国内穀物レポートで、2008/09年度の軟質小麦期末在庫を400万トンと見通していることを示した。2月の報告で356万トンとしていたのから引き上げで、飼料用需要の下方修正を理由にしている。在庫は前年度の268万 8000トンから大きく膨らむ見方でもある。
コーン在庫は307万トンから288万トンに引き下げ。しかし、下方修正でも前年度の218万9000トンを上回る見通しは変わらない。
2008/09年度の生産に関すると、小麦が前年比20.7%増の3715万3000トン、コーンは一年前より9.6%アップの1572万8000トンとみている。いずれも従来推定を維持した。
Posted by 直
USDA需給:小麦在庫は前月から引き上げ、コーンと大豆は引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内小麦需給は、供給面で輸入見通しが1,000万ブッシェル上方修正される一方、需要面では食料需要が2,500万ブッシェル、種子が200万ブッシェルの下方修正となった。輸出も2,000万ブッシェル引き下げられたため、期末在庫は7億 1,200万ブッシェルと前月から5,700万ブッシェルの引き上げとなった。品種別では、硬質赤色種と春小麦の上方修正が主で、このあたりは輸出見通しの修正によるもの。一方白色種は引き下げとなっている。在庫率は32.17%と30%台まで上昇している。特に大きな修正ではないが、在庫下方修正を予想する向きが多かっただけにやや強気のサプライズとなった。
コーンの国内需給は、供給面が前月から据え置き。需要面ではエタノール需要が1 億ブッシェル上方修正される一方、輸出見通しが5,000万ブッシェルの引き下げとなり、期末在庫は5,000万ブッシェル下方修正され17億4,000 万ブッシェルとなった。エタノール需要の引き上げは、ガソリン価格の上昇を受け生産マージンが改善、生産意欲が高まるとの見方が背景にある。市場では在庫の小幅引き上げを予想する向きが多かった。
大豆の国内需給は、供給面は前月から据え置き。需要面では国内圧搾需要が1,000万ブッシェル引き下げられる一方、輸出見通しが3,500万ブッシェル引きの引き上げとなり、この結果期末在庫は2,500万ブッシェル引き下げられ1億8,500 万ブッシェルとなった。大豆ミールは生産、国内消費共に15万トンの下方修正で、在庫は前月から据え置き。台油は生産が1億6,500万ポンド引き下げられた一方、国内消費ではバイオ燃料需要が7億ポンドの大幅下方修正となったため、期末在庫は5億3,500万ポンド上方修正された。
Posted by 直
中国の1-2月原油輸入は日量305万バレル、前年比13%減
[エネルギー]
中国税関総局が11日に明らかにしたデータによると、同国の年初から2月までの原油輸入は2,455万トン(日量平均305.0万バレル)と前年同期比で13%の減少となった。同期間の石油製品輸入は577万トンと、こちらは前年を6%下回っている。
Posted by 直
2009年03月10日(火)
FRB、来年の経済成長局面入りのシナリオ繰り返す
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日にワシントン市内で講演し、改めて景気回復に金融システムの安定化が欠かせないとの見解を示した。これは先月の定例議会証言でのシナリオを繰り返した格好である。景気が立ち直るのは確実として、問題はタイミングであると指摘。FRBやオバマ政権の対策が奏功して銀行が落ち着けば、今年終わりに景気後退が終わり、2010年に成長局面となるとした。
バーナンキ議長は特に景気回復に有力金融機関の重要性を訴えた。このため、大手銀行を破綻させるわけにはいかないと強調。銀行救済に努める移行を繰り返した格好であり、また最近の一部議員による銀行破たんを容認する発言に向けた反論ともいえる。米財務省は銀行の資産査定(ストレステスト)を開始したが、議長はその間もリスクの高い企業の監視を高め、体質強化に向けた措置を講じているとも述べた。また、注入した公的資金による効果も評価している。
Posted by 直
1月卸売在庫は前月から0.73%減少、予想ほどの落ち込みとはならず
[経済指標]
米商務省が発表した1月の卸売在庫は前月比0.73%減少した。5ヶ月連続で前月を下回り、在庫は4242億2700万ドルと3月以来の低水準を更新である。ただ、1月のマイナス幅は前月の1.47%の約半分。市場予想ほど落ち込みもしなかった。なお、昨年12月は速報での1.43%減から改定だ。
1 月の耐久財在庫は前月を1.27%下回った。4ヶ月続けて減少し、しかし全体同様に取り崩しのペースは鈍化。自動車および部品が4.82%と3ヶ月ぶりの減少に転じ、在庫は416億8600万ドルと昨年6月以来の低水準となった。家具が3.50%落ち、前月以上のマイナス。ビジネス機器が2.62%減、このうちコンピューター関連だけなら3.18%のマイナスだった。電気・電子機器も前月割れ。機械だけが1.13%増え、7ヶ月連続プラス。非耐久財在庫は 0.28%増えた。昨年7月以来で前月を上回った。ただし、石油の1割を超える増加と、アパレルおよび農産物が前月をわずかに上回ったのが背景。化学やアルコールなどほかの項目は揃って減少した。
1月の卸売売上高は前月比2.85%減少した。7ヶ月連続の前月割れとなり、3261億 4900万ドルと2006年5月以来の低水準である。ただ、昨年12月に続いて前月からの減少ペースはスローダウンした。耐久財が6.47%落ち、反面、非耐久財が0.28%のプラス。在庫率は1.301となった。前月の1.273(修正値)から上昇し、2001年12月以来の高水準。
Posted by 直
2009/10年度世界コーヒー供給見通すのは尚早・ICO
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は10日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の世界コーヒー供給見通氏発表を見送った。生産周期の裏作に当たることからブラジルの公式見通しが3690万3880万袋に減少となっていることやペルーでもまた周期要因から前年割れの見通しとなっているのを指摘したものの、ほかの生産国では収穫年度開始が遅く、生産予想を出すは早すぎると説明している。ICOは前年から大きく落ち、需給ひっ迫は必至とするだけにとどめた。ディレクターのオゾリオ氏が先月に米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで示した2009/10年度の世界生産予測1億2500万袋には触れていない。
Posted by 直
サウジ、4月欧州向け出荷量を一部削減、アジア向けは据え置き
[エネルギー]
ダウジョーンズが製油所関係者や石油メジャーの話として10日に伝えたところによると、サウジ国営のサウジアラムコは、アジアの顧客に対し4月の出荷量を3月からほぼ据え置くとの意向を伝えた模様。長期契約からは約15%の削減となる。一方、欧州向けに関しては2社に対して据え置きを、1社に対しては3月から5-10%削減を通知したとされている。
Posted by 直
フィリピン農務省、2009年コーン生産目標引き下げ
[穀物・大豆]
フィリピン農務省は10日、2009年のコーン生産目標を引き下げたと伝わっている。政府関係者によると、従来は780 万トンとしていたのを730万-740万トンに改定。今年前半の生産が天候要因から前年比2.6%減の320万トンになる身年であるのが背景にあるという。前年度の生産不調に起因した肥料コスト高騰も現時点で落ち着いており、同氏は、今年後半の生産回復を期待しているともコメント。前年の生産は肥料コスト高騰が響いて当初見越していた730万トンを下回る893万トンにとどまった。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】