2009年03月10日(火)
2009/10年度世界コーヒー供給見通すのは尚早・ICO
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は10日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の世界コーヒー供給見通氏発表を見送った。生産周期の裏作に当たることからブラジルの公式見通しが3690万3880万袋に減少となっていることやペルーでもまた周期要因から前年割れの見通しとなっているのを指摘したものの、ほかの生産国では収穫年度開始が遅く、生産予想を出すは早すぎると説明している。ICOは前年から大きく落ち、需給ひっ迫は必至とするだけにとどめた。ディレクターのオゾリオ氏が先月に米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで示した2009/10年度の世界生産予測1億2500万袋には触れていない。
一方2008/09年度の世界コーヒー生産推定は一段と引き下げた。最新予測は1億2780万5000袋。従来みていた1億3338万5000袋から修正で、前年比も前月の報告で2けた増をみていたのを9.7%増にシフトした。コロンビア、ベトナム、インドの生産推定下方修正を理由にしている。
また、2008年の消費は1億2800万袋と従来推定で据え置いた。現行の世界経済危機による消費への影響は限定的との見方を維持している。ただ、東欧などエマージング市場は流動的として、監視が必要ともいう。なお、ICOは2007年推定を1億2502万9000袋から1億2506万1000袋に改定している。
Posted by 直