2009年03月10日(火)
1月卸売在庫は前月から0.73%減少、予想ほどの落ち込みとはならず
[経済指標]
米商務省が発表した1月の卸売在庫は前月比0.73%減少した。5ヶ月連続で前月を下回り、在庫は4242億2700万ドルと3月以来の低水準を更新である。ただ、1月のマイナス幅は前月の1.47%の約半分。市場予想ほど落ち込みもしなかった。なお、昨年12月は速報での1.43%減から改定だ。
1 月の耐久財在庫は前月を1.27%下回った。4ヶ月続けて減少し、しかし全体同様に取り崩しのペースは鈍化。自動車および部品が4.82%と3ヶ月ぶりの減少に転じ、在庫は416億8600万ドルと昨年6月以来の低水準となった。家具が3.50%落ち、前月以上のマイナス。ビジネス機器が2.62%減、このうちコンピューター関連だけなら3.18%のマイナスだった。電気・電子機器も前月割れ。機械だけが1.13%増え、7ヶ月連続プラス。非耐久財在庫は 0.28%増えた。昨年7月以来で前月を上回った。ただし、石油の1割を超える増加と、アパレルおよび農産物が前月をわずかに上回ったのが背景。化学やアルコールなどほかの項目は揃って減少した。
1月の卸売売上高は前月比2.85%減少した。7ヶ月連続の前月割れとなり、3261億 4900万ドルと2006年5月以来の低水準である。ただ、昨年12月に続いて前月からの減少ペースはスローダウンした。耐久財が6.47%落ち、反面、非耐久財が0.28%のプラス。在庫率は1.301となった。前月の1.273(修正値)から上昇し、2001年12月以来の高水準。
Posted by 直