2009年03月17日(火)
アルジェリア石油相、G20に石油需要対策期待
[エネルギー]
アルジェリアのヘリル石油相は17日に記者団に対し、日米欧主要国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)が4月の金融サミットで石油需要拡大に向けた措置を打ち出すことを期待していると述べた。しかし、対策不在に終わった場合、石油輸出国機構(OPEC)が追加原産に踏み切る可能性があるともコメント。同相はこのほか、今年末までに石油価格が1バレル60ドルまで上がるのを見通し、また15日のOPEC会合前にチュウ米エネルギー長官から電話があったことを明かした。
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インド金輸入、3月も再びほとんどゼロに・ボンベイブリオン協会
[メタル]
インドのボンベイブリオン協会のハンディア会長は17日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、同国の金輸入について、2月に続いて 3月もほとんどゼロになるとの見通しを示した。国内の価格下落でも需要が高まらないという。国内のスポット価格は先月下旬から3%強下落しており、対ドルでのインドルピー安となっていながら金価格が下げ止まらない。さらなる価格下落を見越して金の購入が依然として見送りになっているとの地元トレーダーの声が伝わっている。
インドの金輸入量は、昨年2月に23トン、同3月には21トンとなっていた。
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2009年米コーン作付4.1%減見通し、大豆は過去最高に・専門誌調査
[穀物・大豆]
米農業専門誌ファーム・フューチャーズは17日、2009年の国内コーン作付が前年比4.1%減の8246万エーカーになるとの見通しを発表した。これは1370件の農家を対象に今月1-14日に行った意向調査の結果である。同誌では、生産コストが高止まりしている一方で、価格低迷とあって作付削減に至ると分析。
一方で、コスト面で割安なために大豆作付意欲は高いという。コーンからの乗り換えもあり、大豆は8073万エーカーとなり、過去最高を更新する見通しとした。前年からは6.6%増加になる。
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2月の生産者物価指数0.12%上昇、予想下回る伸び
[経済指標]
米労働省が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.12%上昇した。2ヶ月連続アップだが、伸び率は前月の0.82%に比べて低く、市場予想も下回る。一方、変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が0.23%上昇した。前月の約半分の伸びにとどまったが、市場が予想していた以上の前月比プラスである。
エネルギーが1.29%上がり、2ヶ月連続プラスでも前月からペースは大きくスローダウンした。ガソリンが8.74%上昇で、これは前月の15.00%から著しく伸び悩んだ。暖房油は7.22%下がった。天然ガスも住居用、工業用それぞれ前月割れ。食品は1.57%下落した。昨年12月から続けて前月を下回っており、また2月は2006年2月以来の大幅マイナスだ。最も下げが目立つのが卵価格で約15%ダウン。果物や野菜、精米、乳製品なども下がった。
消費財では婦人服やアパレルの値上がりが進み、衛生紙製品はプラス転換した。乗用車は横ばい。一方、家電や玩具、スポーツ用品が前月比マイナスに転落だ。資本財は3ヶ月連続だが、伸び率は0.06%と前月の0.51%より低い。農業や建設の関連機器が上昇に転じ、しかしコンピューターが2005年1月以来の大幅マイナス。中間財と原材料は揃って7ヶ月連続下落となった。また、中間財はコア部分で5ヶ月続けて前月からダウン。しかし、原材料コアは昨年7月以来の高い伸びとなった。
PPIは前年比較すると1.61%下落した。前年割れは3ヶ月連続であり、また2002年6月以来の大幅マイナス。コアの前年比伸び率は3.94%となった。昨年8月以来で4%を下回った。
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2月の新規住宅着工2割強増加、市場予想上回る
[経済指標]
米商務省によると、2月の新規住宅着工件数は年率換算で58万3000戸となった。3ヶ月ぶりの高水準で、市場予想も上回っている。前月比は22.22% 増加。昨年6月以来のプラス転換だ。なお、1月の着工件数は速報の46万6000戸から47万7000戸に改定となった。
北東部で 88.57%と市場別で最大の前月比プラスだった。北東部もやはり昨年6月以来の改善。中西部の着工件数が58.49%、南部は30.20%とそれぞれ全国平均以上の伸び。また、両市場とも5ヶ月ぶりのプラス転換だ。一方、西部だけが24.63%減少し、10万1000戸と1959年1月からの記録上最低水準となった。住宅タイプ別では一戸建てが1.13%、9ヶ月ぶりに増えた。5世帯以上の集合住宅は79.66%アップで、こちらは5ヶ月ぶりの前月比プラス。
前年比は全体で47.34%減少し、全ての地域でも前年割れとなった。最もきつい落ち込みが西部で59.11%減り、ほかの3市場はいずれも4割を超えるマイナス。タイプ別でも一戸建て、集合住宅それぞれ一年前を大きく下回った。
先行指標となる建築許可件数は前月より3.01%増えた。着工件数同様に8ヶ月ぶりのプラス転換で、54万7000戸と昨年12月の水準に戻った。市場予想と比べても高い。
市場別では、北東部で27.59%増え、7万4000戸と4ヶ月ぶりに7万戸台に回復した。南部が5.86%増。一方、中西部は横ばい、西部で 13.55%、8ヶ月連続のマイナスとなった。タイプ別では一戸建てが11.01%アップ。しかし、集合住宅だと2-4世帯、5世帯以上ともに減った。
2月の建築許可は前年同月比較で44.24%減った。西部で57.85%ダウンとなったのをはじめ全ての市場でダウン。住宅タイプ別でも前年割れ。
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2009年03月16日(月)
3月の住宅市場指数(HMI)、前月比横ばいの9
[経済指標]
全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した3月の住宅市場指数(HMI)は9となった。前月比横ばいで、2ヶ月連続して史上2番目の低水準で推移。1月に8と過去最低を記録してからビジネスはなお不調ということになる。
一戸建て住宅販売の現状を示す指数が7、見通し指数は15とそれぞ前月から変わらない。現状指数がやはり過去2番目に低い水準を維持し、見通し指数は過去最低から動かなかった格好だ。一方、見込み客の活況度を表す指数は前月の11から9に下がった。活況度指数の最低は7である。
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印ウッタルプラデシュ州、8割以上の製糖所閉鎖
[砂糖]
インドの砂糖生産2位ウッタルプラデシュ州で、8割以上の製糖所が閉鎖していると報じられた。地元協会関係者による情報で、砂糖きびの不足が背景にあるという。同氏によると、前年度は豊作だったことから6月まで作業が続いていたが、今年度は現時点で30の製糖所だけが稼動中。しかも、この30の製糖所も今月終わりに操業停止の見通しとしている。同氏はこのほか、州内の砂糖生産は前年を25%下回る470万トンを見越している。
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ブラジル最大のコーヒー組合、政府見通し以上の生産落ち込みみる
[コーヒー]
ブラジル経済紙は16日、国内最大のコーヒー組合が2009/10年度のコーヒー生産について前年比43%減の270万袋と見越していることを報じた。前年割れ見通しは生産周期で裏作に当たるためと指摘。組合は、農務省商品供給公社(CONAB)が1月に発表した見通し3689万7000-3879万8000袋以上に落ち込むのをみている格好だ。
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3月のニューヨーク連銀指数マイナス38.23、予想外に悪化
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した3月の製造業景況感指数はマイナス38.23となった。11ヶ月連続してゼロを下回り、しかも前月のマイナス34.65から一段とダウン。この結果、2001年7月の調査開始からの最低を再び更新だ。予想外の悪化でもあった。
新規受注は前月のマイナス30.51からマイナス44.76に下がり、出荷がマイナス26.66と前月のマイナス8.13より大きく落ちた。また、いずれの指数も過去最低を更新。在庫は前月のマイナス8.05に対しマイナス26.9で、これは2001年8月以来の低水準となる。一方、雇用がマイナス 38.20だった。前月にマイナス39.08と過去2番目の低水準を記録してから下げ一服。受注残や納期、労働時間もゼロを大きく下回っままではあるが、前月から下げ渋っている。
生産コストを示す支払い指数がマイナス14.61、販売価格を表す受取り指数はマイナス23.60だった。いずれも、4ヶ月連続でゼロを下回り、また前月から低下。受取り指数に至っては、2001年12月以来の低水準を更新した。
6ヶ月先の期待指数は3.14となり、3ヶ月ぶりにプラス転換した。活動別での見通しを示す指数でも、新規受注が4.41とやはり今年初めてゼロを超えた。出荷は5.33。2ヶ月連続してプラス圏で推移し、また前月の1.86から上昇した。雇用はマイナス20.48だった。昨年11月からゼロを下回ったままであるが、3月は前月に記録した過去最低マイナス29.35から上昇だ。一方、設備投資がマイナス19.10、テクノロジーに限っての投資計画ではマイナス 23.60となり、それぞれ前月から悪化。揃って記録開始から最も低い水準である。在庫が前月のマイナス13.79からマイナス20.22に下がった。
物価見通しに関すると、支払いがゼロだった。2月にマイナス2.30と2001年9月以来でゼロを下回って、過去2番目の低水準となったのが、3月には横ばいに転じたのだ。反面、受取りはマイナス9.20からマイナス14.61に落ち、2002年1月にマイナス14.43で記録した過去最低を下回る。
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